ハード:PC(PSP版もあり)
ジャンル:厨二バトルファンタージーノベル
備考:完全版以外買うなかれ
『Dies irae』とは、PCゲーム史上最もプレイヤーの期待を裏切ったゲームである。
最初のタイトルは
『Dies irae -Also sprach Zarathustra-』
という名前だが、絶対に買ってはいけない。
全5ルート のうち2ルートしかなく、途中から別ライターが書いた内容にすりかわっているからである。
不完全かつ本質を理解しない別ライターによって作られた劣化作は、体験版で期待したファンを激怒させた。
しかし、その後に発売された完全版
・Dies irae~Acta est Fabula
・Dies irae 〜Amantes amentes〜
の出来は素晴らしく、中二バトルに限って言えばかの『Fate/stay night』さえ凌ぐと言っていい。
ギロチンを纏って強大な黒円卓(ナチスの残党)に挑む異能力バトルは、中二作品の中でも随一の出来。
完全版で追加された黒円卓同士の戦いも熱い。
最初から完成していたら、評判は真逆だったろうに。
実はセカイ系作品でもあり、能力と世界の成り立ちが密接に繋がっている。
人の信念が世界の有り方を形作る 世界観は、非常に興味深い。
筆者はこれをどこの宗教から学んだのだろうか?
続編の『神咒神威神楽 曙之光』で世界の仕組みがさらに掘り下げられているので、興味がある方は合わせてプレイしてみるといい。
どうでもいいことだが、何気に『魔法少女プリティ・ベル』と能力設定がかぶっている。
「イェツラー!(形成位階)」
とか
「ブリアー!(創造位階)」
とか
「アティルト!(流出位階)」
とか叫びたくなるのは、中二病の典型である。