二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

闘技創世奇伝DEI48 闘破蛇烈伝DEI48 レビュー 評価A

作者:前川 かずお

ジャンル:格闘漫画のようなギャグ漫画のようなエロ漫画のような何か

コミックス:闘技創世奇伝DEI48→闘破蛇烈伝DEI48

 全11巻完結 (ヤングマガジンコミックス)

備考:色々な意味で人知を超えている

 

 

ヤングマガジン最高の問題作。

一応格闘漫画ということになるが、人によってはギャグ漫画と言う人もいる。

18禁作品ではないが、実質的にそれを遥かに越えた行為をしている。

 

話自体は北斗の拳に近い。

性交の48手の源流となった殺人拳「裏手(うらでい)」の継承者となった少年が女性とセックスすることで奥義を習得しつつ、闇の武術家達と血みどろな戦いを繰り広げる。

 

設定からするとどこぞのエロマンガのようだが、根本的に異なるのはエロが目的ではなく、当事者は真剣に世界の救済を目指し、命のやりとりをしていること。

 

48の奥義は性交に似た形をしているが、完全に殺人の技でしかない。

技をかけられた相手は男女の区別なく肉体が膨張し、粉々に消し飛んでいく。

そこに慈悲など存在しない。

 

裏手以外の武術家も容赦なく殺し合い、奥義を伝える継女達もそれに準じている。

そこに男女のロマンスなど欠片もないため、これをエロ漫画と呼ぶのは明らかに語弊があるだろう。

 

この作品は筋骨隆々な達人が武術を競い、神すらも打ち倒す壮大な物語である。

しかし、その一方で互いの股間が1m以上に膨れ上がって衝突し、美女との性交を求め続けるとんでもない作品でもある。

 

読んだ先に待つのは死闘の先の感動か、

それともシュールな笑いか。

 

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