カテゴリ:一般ゲーム(PS2,PSP,DC,Xbox360,PC)
ジャンル:恋愛アドベンチャー&サスペンス
「infinity」シリーズの第2作。
言わずと知れた、ノベルゲームの最高峰。
発売から14年近く経つが、未だにこれを超えた作品は皆無。
っていうか、いい加減超えてくれ、とつくづく思う。
「事故が発生した海中テーマパークで、生き残りが脱出を図る」
というのが表向きのストーリーだが、実際には差し迫った危険は少なく、むしろコメディな日常が多く描かれる。
ココのコメッチョ(アメリカンジョーク)が個人的に好き。
この作品の魅力は何といっても、強い哲学性と見事な伏線にあり、最後まで読み進めるとその構成に驚嘆すること間違いなし。
逆に言えば、グランドフィナーレまで到達しないと、評価が半減してしまうのだが。
不確定性原理や次元論を扱った作品は他にもあるが、それぞれのキャラに
・二次元(AIインターフェイス 空)
・三次元(登場人物)
・四次元(?)
といった役割を定め、物語に調和させた作品は他にないだろう。
姉妹作のNever17やRemember11もそうだが、人間の認識を利用した叙述トリックが非常に上手い。
漫画や小説版も発売されているが、ある意味読者を騙すトリックはノベルゲームだからできることであり、他のメディアでは殆ど意味を成さない。
きちんと感動を味わいたい方には、ゲーム版のプレイをお勧めする。