カテゴリ:一般ゲーム(PS、DC)
ジャンル:無限ループアドベンチャー
特徴:やたら哲学要素が強い
一見「女の子達とバカンスを過ごすギャルゲー」に見えるが、意外と難解なノベルゲーム。
恋愛要素は極めて薄く、システムの特異さもあって、かなり異端な作品と言える。
絵柄がセンチメンタルグラフィテイと酷似しているが、関連性はない。
「クロスチャンネル」や「シュタインズゲート」などと同様、クリアするまで無限にループし続けるループゲーであるが、本作には選択肢が存在しない。
それどころか、主人公自身も記憶を保持していないため、タイムスリップ作品にありがちな
「二度と悲劇は繰り返さない!」
といった展開もない。
では無限に同じ日を繰り返すのか、ということもなく、謎のオブジェに過去の記録を蓄積することで、少しずつ展開を変え、真相に迫っていく。
蓄積できる記憶は5つまでで、フルに記憶するとリセットされるため、よく考えて記録していかないといけない。
普通のゲームのように総当たりでクリアできるものではなく、下手すると何十回も同じ日を繰り返すことになる。
(スキップ速度は速いので、ストレスは少ない)
当作品の登場人物は主人公を筆頭に異様に含蓄に富んでおり、普段使われないような言い回しや哲学用語が非常に多い。
ヒロインの一人がかつての哲学者を取り上げ、
「全ての出来事は因果連鎖の結果であって、自由意志など幻想である」
と発言するシーンがあったが、こういうギャルゲらしかぬ蘊蓄の多さが本作品の魅力と言える。
見た目に反してかなり偏った作品ではあるが、それ故にファンも多い。