二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

とらかぷっ!TROUBLE CAPTOR 評価A- 楽しく優しい聖杯戦争

カテゴリ:アダルトゲーム⇒一般ゲーム(PS2)移植

ジャンル:コメディタッチAVG+お手軽SLG

 特徴:明るく楽しい聖杯戦争

 

 

Fate/stay night」や「金色のガッシュベル」のように、普通の少年少女が人外とタッグを組んで戦う作品は非常に多い。

「とらかぷっ!」もそういった作品の一つではあるが、あくまで可愛い女神と一緒にお祭りで競い合うという内容になっており、コメディ色も強くて気軽にプレイできるのが素晴らしい。

 

チームは獣神(主人公)、鳥神、竜神の三組があり、SLGパートで協力した相手によってストーリーが分岐する。(SLGパートには戦闘もあり)

竜神のパートナーが人間とは思えないほど強いが、その理由はきちんと竜神ルートで説明される。

 

それぞれのルートは独立してしっかり作りこまれており、個人的にはプルトップ作品で最高のシナリオだと思っている。

特に竜神の話が良かった。

 

鳥神組と竜神組はいずれも女神と人間女性のタッグになるため、二人の女性を同時に落とすことになるのだが、特に三角関係のドロドロになったりしないところがこの作品らしい。

っていうか、パートナー同士の仲が良すぎる。

竜神ルートに至っては、ほとんどパートナーの女性が竜神を落とすため、百合作品のように見えなくもない。

 

どのルートも後半はかなりシリアスな内容になるが、全ルートクリア後の「大きな神」シナリオで祭りの真相が語られる。

前半部とうって変わって悲しい過去や激しい戦いを含む重い話になるが、それでも最後はハッピーエンドで幸せな気持ちになれた。

 

この物語はどこぞの「聖杯戦争」ではなく、あくまで「祭り」である。

 「祭り」とは、大切な人と行って、一緒に楽しむもの。

最後の最後でそれを思い出させてくれたことに、心から敬意を表したい。

 

 同ブランドの「プリンセスワルツ」もこのくらいきちんと作っておけば、あそこまで駄作扱いされずに済んだろうに。