二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

Never7 -the end of infinity- 評価A 無限ループに見せかけた心理学

カテゴリ:一般ゲーム(PS,DC,PSP)

ジャンル:恋愛アドベンチャー&ループ

特徴:ギャルゲに見せかけたタイムリープに見せかけた精神病

 

インフィニティシリーズの一作目。

というより、最初の作品の名前がインフィニティであり、リメイク版に「Never7」の名前が付けられた。

 

一見すると女の子と合宿をするギャルゲにしか見えないが、内容としてはSFに近い。

シュタインズゲート」などと同様、事故後にタイムリープして悲劇を回避する展開になるが、それだけでは終わらない深いシナリオが魅力。

 

シュレディンガーの猫」のように、「人間の認知によって世界が決定される」という考えが作品の根底にあり、ただのループものだと思っていると、どんでん返しを食らう。

話の核たる「キュレイシンドロームEver17にも登場する用語だが、まったく違う意味であるため混同しないように。

(こっちは精神病で、あっちはウィルス) 

 

流石にEver17ほど強力なトリックは仕掛けられていないが、各ヒロインルートでループを脱出し、いづみシナリオで全てひっくり返す構成は見事。

 様々なSF作品があふれる現在では珍しくないタイプの作品ではあるが、その先駆けとしての価値は非常に高い。