フリーゲームといえば、昔からRPGツクールシリーズが根強い。
あらかじめランタイム(RTP)をインストールしておかなければならないが、同じシステムで複数のゲームをできるのため、非常に手を出しやすい。
RPGツクールには元々デバッグモードという管理者用のモードがあり、壁をすり抜けたりフラグを変更することができる。
チート行為でゲームの面白さを大きく損なうためお勧めはしないが、素人が作った無茶なゲームバランスで困ったときにでも知っておくと助かるだろう。
<デバッグモードの主な機能>
①障害物をすり抜けることができる
Ctrlキーを押しながら移動すると、壁や木などを通過できる。
複雑な迷路が一瞬で突破できる
②イベントフラグを切り替える
フラグをON-OFFすることで、まだ行っていないイベントを済にしたり、行ったイベントを未実施にしたりできる。
2000だと宝箱フラグをクリアして、何度も宝箱を開けることができる。
③管理されているパラメータを書き換える
戦闘回数とかプレイ時間とか小さなメダルの数とか、表示されている数値を自由に書き換えることができる。
HPや経験値や所持金などデフォルトで存在する数値は含まれていないため、特別に管理されていない限り書き換えられることは少ない。
イベントもON-OFFではなく、数値管理されている場合がある。
④技スロットなどの制限開放
「9th Existence」みたいなスキルセット型作品だと、デバッグモードで全技が使用可能になっていることがある。
他にもあると思うが、そんなに重要ではない。
<デバッグモードの使い方>
①ショートカットの語尾に特定の文字を付ける
2000の場合は「game.exe TestPlay」、XPの場合は「game.exe debug」のように文字を追加して起動させると、デバッグモードで起動する。
2000作品ならほぼ確実に起動するが、それ以降は対策が取られていることが多く、Ace以降の作品ではまず通用しない。
②改造ツールやssgを使う
専用のツールをダウンロードして、ゲームを改造する。
2000の場合は「Fatalmix2000」が便利。(高速化やステートセーブ機能もあり)
ssgが手に入るなら「SpoilerAL」もいいが、完全にチートになる。
セーブデータを改造する手もある。
③改造コードをぶちこむ
うさみみハリケーンなどのチートツールを利用して、プレイ中に改造コードを入れる。
VXACEでも使えるが、そのプレイ中しか効果がなく、タイトル画面に戻ると強制終了することが多い。
ツクール2000やXPなら語尾変更が楽で、他は改造コードを使うことが多い。
ツクールの新作になるほど対策が強化されているので、新しい作品ほどデバッグモードを使うのが困難になる。
最新版であるRPGツクールMVで使う方法は、私も知らない。
デバッグモードも万能ではないし、バグや強制終了を引き起こすことも多い。
チートによってゲームバランスも崩壊するし、楽しめなくなることも多い。
よほど面倒なゲームでない限り、多用するものでもないだろう。
・選択肢を間違えて取り返しの付かない状態になった
・謎解きに詰まって、攻略wikiも動画もない
・正攻法では絶対に勝てないけど、意地でも倒したい敵がいる
・僕が新世界の神になる!
といった事情がある方は、検討してみてもいいくらいではないかな。