二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲームレビュー)

とにかく面白い作品の感想を書いています(ただし酷評)

ポケットモンスターウラン 評価B- 任天堂に禁じられた原子力ポケモンの脅威

カテゴリ:PCフリーゲーム(海外同人)

ジャンル:ポケモンRPG

特徴:ニュークリアポケモン強すぎ

 

9年の歳月をかけて個人が作成したが、正式リリース後すぐに任天堂警告を食らって公開停止。

山ほどあるポケモン同人の中でこれだけ強力な妨害を受けたのは、完成度の高さ故か。

 

同種のゼータ&オミクロンなどに比べるとオリジナリティが高く、殆ど新作と言っていいレベル。

ポケモンの大半がオリジナルで、シナリオも原作と無関係。

ビジュアル・ボリュームともに市販のゲームと遜色ないレベルなのが凄い。

 

本作の独自設定は、『Pokemon Uranium』の名の通りニュークリア(原子力)タイプのポケモンが存在すること。

度重なる原子力発電所の事故と、核燃料を吸収したポケモンとのバトルがストーリーの主軸となる。

防護服を着て原発に入り、汚染されたポケモンを捕獲するとか、なかなかにぶっ飛んだ設定。

もしかしてこれがクレームを受けた原因って、福島原発を連想するからじゃないか?

 

原子力タイプは、鋼と原子力を除く全タイプに対して特攻

同時に原子力以外の全てから効果抜群を受ける。

炎だろうが水だろうがドラゴンだろうがフェアリーだろうが、皆ニュークリアの前では等しく殺される。

 

2属性ポケモンは核攻撃から4倍のダメージを受けるため、ほぼ即死する。

核側も普通の攻撃が2倍なので、だいたい即死。

故にスピードの高いポケモンと先制技(神速や電光石火)が強い。

 

本作はオリジナルポケモンが大半で、妙に珍しい属性の組み合わせが多い。

地面格闘、草電気、炎水、氷竜、岩電気、悪妖精など、従来の常識が通用しないポケモンが多い。

オコリザルサニーゴノコッチは登場し、原作以上に進化する。

 

戦闘のお勧めはイーブイ原子力進化形

仲間に放射能汚染体がいる状態でイーブイがレベルアップすれば進化。

ノーマル技が全て核攻撃になるので、気合の襷かこだわり眼鏡を付けてハイパーボイスを撃っているだけで、大抵の敵は殲滅可能。

ゲームバランスもへったくれもないが。

 

あと天気を雷雲に変えるヤタガラスが、カイオーガ以上に狂っている。

※雷雲時は雷が必中になり、毎ターン電撃ダメージ

 

冒険のお供は鋼水の魚が便利。

かいりきなみのり、ダイビング、たきのぼり、みねうちを全て習得可能。

核攻撃に耐えられるのも大きい。

 

ポケモンの海外版と言っても信じられるくらい優秀な作品ではあるが、育成面のユーザビリティは他の同人作品より低く、バグも多い。

特に育成特化のゼータに比べると欠陥が顕著。

 

・全体的に動作が遅く、時間がかかる

・性格厳選用のシンクロポケモンがエーフィとブラッキーしかいない

・後天的に個体値や特性、性格を変更する方法がない

メタモンの代わりに変な顔の猫がいるが、出現率が低い

努力値を下げる木の実が高い

・性格によって上下する数値の色が逆になっている

・育成用ギブス(パワーアンクレット等)の効果が間違っている

 

大半の欠点は原作と共通なのだが、プレーヤーとしてはその辺を直してほしかった。

適当にプレイする分にはいいが、十分な育成を始めると欠点がやたら目立ってくる。

 

バグもあるが基本システムの再現度は高く、オリジナルポケモンメガシンカまでする作り込みは凄い。

原発事故の真相に迫るシナリオもなかなかに衝撃的。

全部英語で公開も停止しているが、ファンの底力を実感できる作品だった。

 

https://www.youtube.com/watch?v=OeO20y9oGoM