二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

『私がモテてどうすんだ』と『神のみぞ知るセカイ』の共通点

 


 

今期アニメの『私がモテてどうすんだ』が乙女ゲーム設定のわりになぜか面白いと思ったら、理由がわかった。

この作品は『神のみぞ知るセカイ』と本質的に同じなんだ。

そもそも作中で

「リアルなんてクソゲーだ!」

とヒロインが叫んでいるのだから、リスペクトしているのは当然なんだが。

 

二次元が好きでたまらない主人公が、現実の異性に触れて惹かれる。

それでも自身の信条は曲げない。

媚びない。

己の理想こそ至高と疑わない。

それが両作品の根幹にある信念なのだろう。

正確には私モテは二次ではなくBL命なのだが、叶わぬ愛に傾倒する姿勢は殆ど同じと言っていい。

 


 

私モテには神のみのようなゴスペルの如き主題歌も、圧倒的な作画も、個性的なヒロインもない。

アニメとしてのレベルで言えば遥かに下なのだが、リアルに直面しても腐女子を貫く潔さは神にーさま( 桂木桂馬)と被る。

「たった一度の奇跡」をエンドレスで聞き続けてきた私としては、ゲームのヒロインを攻略するために何日もひたすらバグゲーに挑み続けた神様のような執念が、芹沼花依にもあればいいと思う。

 

それにしても、神のみぞ知るセカイは本当に素晴らしいアニメだった。

神にーさまの尖ったキャラ、魅力的なヒロイン、全くアニメソングに聞こえない英語の主題歌など、ありとあらゆる点で他アニメの追随を許さない出来だった。

2期⇒女神篇の途中でエピソードがごっそり省略されたのが非常に痛いが、それさえなければ文字通り神作品に認定していただろう。

今からでも足りないエピソードを埋めて、再アニメ化してくれないだろうか?

制作会社的に無理だろうけど、

本当にもったいない。