カテゴリ:フリーゲーム(海外同人)
ジャンル:育成RPG
特徴:続編と言われても違和感ないほど完成度が高い
外国人が勝手に作ったポケモンの同人ゲームだが、再現度は極めて高い。
本物のポケモンをプレイしているのと全く変わらない。
しかもボリュームは原作の二倍以上あり、通信対戦ができないことを除けば本家と同等かそれ以上。
①原作を完全に再現したシステム
システムは第5世代に準拠し、第6世代のフェアリータイプを追加している。
ほぼブラック&ホワイトまでのほぼ全てのポケモン、特性、技、道具、性格、天気が完全に再現されている。
「シンクロ持ちフィーディンで同じ性格のポケモンを厳選」
「メタモンに変わらずの石持たせて育て屋に預け、性格を遺伝」
といった原作の育成法もきちんと実践可能。
もちろんカジノでスロットは遊べるし、コイン9999枚でポリゴンが手に入る。
サファリパークに至っては6つもある。
②原作を圧倒するボリューム
金銀同様、二つの地方の二部構成。
二部に突入する際にこれまでのポケモンを全て預けることになるが、終盤で合流可能。
本家はレベル100が限界だが、このゲームは120まで上がる。
終盤はレベル100超えの敵がゴロゴロしている。
③ポケモンの数は700以上
第5世代までの全ポケモンに加え、第6世代の一部が登場。
伝説ポケモンも全て仲間になる。
さらにオリジナルポケモンが独創的。
・デルタポケモン
通常とは異なる属性を持ったポケモン。
草タイプのカビゴン、炎タイプのミロカロス、格闘タイプのカイロスなど。
・シャドーポケモン
闇に堕ちたポケモン。
全ての技が効果抜群になるが、何もしなくても傷付く。
信頼を深めることで、元に戻せる。
・進化しすぎたドラゴン族
サザンドラ、オノノクス、フライゴンといったただでさえ強いドラゴンがサイバー化でさらに進化。
しかも不遇のノコッチがドラゴン化。
他にも巨大化したメタモンやクローンポケモンなど、やりすぎた感が強い。
④シナリオは結構壮大
時系列的にはBWの後らしく、原作キャラが多数登場する。
悪の組織はオリジナルのアスガルド団に加え、ロケット団、アクア団、マグマ団も登場。
アクア団とマグマ団のいずれに協力するかで、ストーリー分岐あり。
伝説のトレーナーレッドは、レベル100超えのピカチュウやリザードンを出してくる。
ルビーは父に捕獲を手伝ってもらったグラードンで挑んでくる。
ゴールドに至っては、なんと本作のラスボスだ。
オーキド博士やNらしき人物もちょくちょく出てくる。
⑤育成の調整が容易
本来不可視であった努力値や個体値が明示され、後から調整することが可能に。
特性は夢特性を含めて変更可。
性格も変更できるが、回数制限があるので厳しい。
⑥秘伝技をアイテムで代用可能
原作以上に秘伝技が多いが、道具で代用できるため秘伝要員を作らずにすむ。
カイリューさん、今までありがとう。
本家もこれくらいの配慮はしてほしい。
⑦バトル施設は完備
バトルタワーやレンタルポケモン、ダブルバトルといった原作施設は殆ど全部ある。
自分でジムを運営して、挑戦者を返り討ちにすることも可能。
3×3カードゲームもあるが、これは面白くない。
⑧日本語版は存在しない
残念ながら全て英語なので、日本人には厳しい。
英語の勉強と割り切ってプレイすべし。
台詞は高校レベルの英語力があればなんとなく理解できるが、問題はポケモン名。
ピカチュウやカイオーガなどの有名どころは日本語通りの名前だが、大半のポケモンは違う名前になっているので注意。
ポケモン交代時に、
「相手は Venusaurを繰り出そうとしている」
と言われても、何を出し返せばいいのか絶対にわからんと思う。
(正解はフシギバナ)
そういう意味では原作よりかなり難易度が高い。
通信機能がない(通信進化は可能)こと以外、全く非の打ち所がない作品。
真面目な話、任天堂はこの作者をスカウトすべきだと思う。
これだけの出来栄えなのに日本では殆ど話題に上がらないのは、任天堂が意図的にブロックしているのでなければ、英語版しか存在しないからか。
言語の壁は、思った以上に厚い。