二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

【転生幼女はあきらめない】評価A- なろうゴミの欠点を丁寧に払拭した秀作

 


 

 

<あらすじ>

家族に見守られて天寿を全うした女性は、異世界の貴族オールバンス家で長女リーリアとして誕生。
母の死によって父親から疎まれながらも、懸命に家族の絆を取り戻す。
誘拐や虚族の襲来に遭いながらも前世の記憶を活かして立ち回り、皆に愛されながら幼女は成長していく。

 

現実に不満を抱えた落伍者が異世界に転生して好き放題暴れまくる『なろうゴミ』は星の数ほどあれど、その欠点を払拭して磨き上げられた作品はこれを置いて他にない。

これを読めば、クソなろうが世間に見下されている理由がよくわかるだろう。

 

なろうゴミ「前の人生では引きこもりニートだったから、次の人生では英雄になって皆に絶賛されるぜ!」

幼女「前世では家族に愛されて逝去し、今世では父と兄を大切にして生きます」

 

なろうゴミ「神様からチート能力をもらった俺様は無敵だ!」

幼女「なぜ転生したのかはわからないし、スキルや魔法は使えません」

 

なろうゴミ「健康な肉体と誰とでも話せる言語能力で活躍しまくるぜ!」

幼女「一歳児なのでヨチヨチ歩きで、言葉もろくに喋れません」

 

なろうゴミ「S級冒険者になって剣と魔法でモンスターを狩りまくるぜ!」

幼女「魔力はあるけど、攻撃も回復もできません」

 

なろうゴミ「貴族は平民から搾取するクズだから成敗してやる!」

幼女「貴族は虚族から民の生活を守る、責任重大なお仕事です」

 

なろうゴミ「男ならハーレム!女なら婚約破棄してきた男を捨てて王子様と結婚!」

幼女「私が王妃様とかないわー」

 

いやー、何もかも対照的

というか、なろうテンプレの嫌われる要素を一つ一つ洗い出して、丁寧に修正しているのだと思われる。

なろう作品の大半は既存の作品を模倣した劣化コピーで、承認欲求を満たすための異世界の人々を貶めているが、この作品はその逆。

主人公を落伍者の投影ではなく読者が愛でられる幼女として、現地の人々を尊重して愛情を振りまく赤子をこの上なく見事に描き切っている。

 

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よくある貴族転生と同じようにリアも生まれつき高い魔力を持っているが、他作品のようにそれを使ってモンスターや人間を攻撃することはない。

というか、そもそもこの世界には攻撃魔法や回復魔法という概念は存在しない

当然レベルやスキルといったゲーム要素も皆無で、地に足のついた世界観になっている。

 

この世界における魔力とは魔法や魔術を行使するものではなく、現実世界における電力に相当する。

照明のような小道具の電池(魔石)に充電するエネルギーが魔力であり、特に虚族と呼ばれる悪霊から守るため結界装置を起動するために、貴族は命を削って魔力を行使している。

 

いかに高い魔力を秘めていようと、リア自身には蚊の一匹を殺す力すらない。

一歳児なので流暢に言葉を喋って意思を伝えることも、走って逃げることすらままならない。

圧倒的なハンデを背負った状態で前世で培った知恵と周囲の協力を駆使して問題に立ち向かっていく様は実に面白い。

なろうゴミは100のチートパワーで10の課題を難なくクリアするが、本作は1の幼女力と人の絆をもって10の課題に取り組んでいくのだ。

 

https://mw-wfs.akamaized.net/DM/creative/dbo/campaign/info/dbo-2206-tenseiyoujohaakiramenai/img/1.png

 

物語の中盤でリアは結界装置の仕組みを解明して装置に頼らず力を行使する方法を発見するが、この展開は他作品が「俺様は皆と違って無詠唱魔術を使えるぞ!」と言って周囲にマウントを取っているのと本質的には同じだ。

だが、そこに至るまでの過程と異世界人への気遣いが全く異なる。

なろうテンプレなら何の努力もなしに無詠唱魔術を使って格の違いを見せびらかすが、幼女は先祖が長年の努力によって築いてきた技術を尊重して学び、世界のバランスを崩さないように秘匿する。

自身の高い魔力に驕らず、自分がいなくても結界が守られるように効率的な充電を指導するのだ。

 

異世界を自尊心を満たすための道具として扱い、読者を不快にさせる転生漫画が溢れるなろう界隈で、このように配慮ができる作品が生まれたことは本当に喜ばしい。

最近では最低限のレベルにも達しないなろうアニメの粗製乱造が相次いでいるが、 こちらをアニメ化して目を覚まさせた方がいいのではなかろうか。

 


 

【偽・聖剣物語】評価A- クズ勇者とクズ聖女の男女を超えた夫婦漫才

偽・聖剣物語~幼なじみの聖女を売ったら道連れにされた~


 

<あらすじ>

性格がねじ曲がった青年アリスターと幼馴染の少女マガリはヒモ生活を夢見ながら、寒村で足を引っ張り合いながら過ごしていた。

突然の王都から騎士が訪れてマガリが聖女に選ばれ、性根がバレて処刑されることを恐れた彼女は道連れにアリスターを同行させる。

さらにアリスターはその邪悪な精神にも関わらず聖剣の主に選ばれ、聖剣を魔剣へと変貌させてしまう。

二人はその腐った本性を隠して勇者・聖女という大役を全うできるのか?

 

クズ男を主役にした作品は数多くあるが、主人公とヒロインの両方がクズという作品は初めて見た。

しかも表目上は人格者として振る舞う腹黒で、その二面性をこれでもかと見せつけてくれる。

 

アリスター:金持ちのヒモになって養ってもらいたいクズ勇者

ガリ:玉の輿で楽に暮らしたいクズ聖女

https://ogre.natalie.mu/media/news/comic/2020/1013/gi-seikenmonogatari1_002.jpg?imwidth=750&imdensity=1

 

まるで合せ鏡のようにピッタリなダブルクズだが、二人の自己中ボケに聖剣が突っ込むことで完璧な漫才が成立している。

互いに恋愛感情はない二人だが、その腐れ縁は倦怠期を超えた夫婦以上の良いコンビになっている。

全裸で水浴びをしていても微塵も羞恥心が生じないぐらい互いを知り尽くしている関係が、たまらなく良い。

 

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本作の最大の魅力は、キャラの二面性

基本的に漫画のキャラは善人にせよ悪人にせよ記号的でわかりやすい人格になってしまうが、本作の二人は常に表と裏の顔を見せてくれる。

ある時は聖人のような慈愛を見せ、その裏では自分以外を切り捨てるゲス顔で魅せる、そのギャップが読者を虜にする。

 

作画担当は成人向け漫画の出身らしく、その画力はなろう漫画の中でもトップクラスに高い。

特に躍動する飽満な女体と豊かな表情は、見惚れてしまうほどに美しい。

裏表のあるキャラを見事に描き分け、立体的に描く作画はマジで神だと思う。

 

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2023年秋アニメ総評 懐古厨アラフォーおっさんに刺さる16bitフリーレンの郷愁

今期は懐古ものやタイムリープものが目立った。

オタク層が高齢化することで、アニメの需要も変わりつつあるのだろうか。

 

大賞:葬送のフリーレン 評価A

 

最初からクライマックスどころか、最初からエピローグ。

ドラクエ的勇者が世界を救い、老衰で亡くなった後に紡がれる物語。

漫画版より若干派手になっているが、淡々と過去を振り返る切なさは健在。

半生を終えた年寄りには、時間の流れの残酷さと優しさが突き刺さる。

戦闘の少ない序盤が一番面白いので、とにかく最初から観るべき。

 

次点は以下の通り。

 

・16bitセンセーション ANOTHER LAYER 評価B+

 


 

アラフォーのギャルゲー世代に限れば、フリーレン以上にぶっ刺さるかもしれない。

驚くことに過去の名作エロゲが実名かつ実際のパッケージで登場し、それを開くことで過去にタイムスリップできる。

いったいどんなツテを使ってこんなコラボをしたのか知らないが、当時熱心にそれをプレイした層に懐かしいどころの騒ぎじゃない。

ギャルゲーを作って歴史を変え、自身の愛したアキバを破壊して後悔に苛まれる、シュタゲ風展開も面白い。

 

薬屋のひとりごと 評価B+

 


 

後宮における推理もので、作画や演出はスクエニ版に倣っている。

地位の低い下女が自らの功績を誇ることなく事件を解決していく様は小気味いい。

 

進撃の巨人 The Final Season 完結編 評価B+

 


 

言わずと知れた巨人バトルの金字塔。

大迫力の作画で完結まで描き切り、さらに原作者の希望で一部修正されている。

過去の巨人を結集させた総力戦を描く大迫力の映像には、驚嘆するしかない。

 

ワースト:ポーション頼みで生き延びます! D-

 

前作の金貨8万枚よりさらに悪い、ご都合主義チート迷惑異世界転生。

神を半ば脅して手に入れたポーション能力がドラえもんの秘密道具ばりに万能で、世界のバランスを完全に崩壊させている。

転生チートを付ける前に、主人公に最低限の倫理観を付与してやれ。

 

以下、雑感

 

・アンダーニンジャ C

独特の雰囲気とノリを伴った忍者活劇だが、忍者の組織や役割がよくわからない。

敢えて女性を可愛くしないリアル寄りだが、原作よりは若干マイルドになっている。

 

・アンデッドアンラック C-

設定がかなり大味な特殊能力バトル。

主人公が死なないのがわかりきっているので、まるで緊張感がない。

キャラの等身が不自然に低く、特にマッチョ男は違和感が強い。

 

ウマ娘 プリティーダービー C

競馬に興味ないと観るのが辛い。


・MFゴースト D-

頭文字Dと同じく、キャラデザが致命的に気持ち悪い。

 

・陰の実力者になりたくて!  D+

作画は良いが、基本はなろう転生のテンプレ+中二病

男貴族を悪役にして倒し、女性キャラに主人公をマンセーさせるお決まり展開はもう止めてほしい。


・カノジョも彼女 C+

二股から四股になりかけている色気コメディ。

設定は最低の浮気男だが、意外と粘って二股に留めようとするので逆に誠実に見えてくる。

 

・鴨乃橋ロンの禁断推理 D

デスノートのLの劣化版。

ホモ臭いバディと調子に乗った探偵が不快。

 

・帰還者の魔法は特別です D

最近増えたタイムリープ異世界もの。

一見誠実そうに見えて上から目線で、未来のカンニングで試験を突破する主人公が腹黒い。

貴族を平民を蔑視する悪者に描くテンプレ設定は、つくづくクソ。

本当に未来を改善したいなら、学園で仲間割れしてる場合じゃないだろ。

 

・君のことが大大大大大好きな100人の彼女 C

『カノジョも彼女』のヒロインをさらに増やした、脅威の100股。

みんなアホで物事を深く考えないので、いくら浮気しようがどうでも良くなる。

 

キャプテン翼シーズン2 ジュニアユース編 C-

20年ぐらい遅れたアニメ化。

好きな漫画でも、流石に時代遅れの感が強い。


・経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話 D

弱者男子の都合の良い妄想。

女性はヒエラルキーで相手を選ぶから、こういう都合の良い妄想を見せられても覚めるだけ。

 

・攻略うぉんてっど!~異世界救います!?~  D+

女の子がピーチクパーチク喚きながらゲームを攻略するので、ぶっちゃけ煩い。

 

ゴブリンスレイヤーⅡ C

ゴブリンを狩る信念はブレないが、それではイマイチ話が広がらない。

やることが変わらないので、一期で飽きてしまった。

 

・婚約破棄された令嬢を拾った俺が、イケナイことを教え込む D

イケナイと言いながら厚遇するだけなので、肩透かしの気分。

 

最果てのパラディン 鉄錆の山の王 B

異世界転生ものというより、ゲド戦記のようなハイファンタジーに近い。

ナーロッパと違って魔法や信仰に対して真摯で、地に足のついた英雄譚になっている。

アニメも悪くないが漫画版が神作画なので、そっちを勧める。


・SHY D+

優しいヒーローというコンセプトなんだろうが、ウジウジ悩む煮え切らない女の子という印象。

ヒーローに必要なのは悪を倒す力と知恵であり、それがなければいくら人格を高めても意味がないだろう。

 

・シャングリラ・フロンティア B

作画は頑張っている、漫画版は超えられなかった。

世界観を補強するために追加した部分がかえって普通のゲームに近づけ、神ゲー連呼によって過大評価に思えてしまった。

話の展開が遅くて、本当に面白い所まで進めていないのも残念。

 

・呪術廻戦 B

公式チートキャラの五条悟が封印されて戦力バランスが敵に偏り、これまでより格段に面白くなった。

即座に何百人も虐殺できる呪霊に対して住人に危機感がなく、呪術師側が無策すぎるのが気になる。

非効率な戦いで無暗に犠牲を増やしてないか?

 

SPY×FAMILY C

偽物家族のホームコメディから、殺し屋のバトルアクションに近くなっている。

ヨルさんの覚醒はこれはこれで良いのだが、期待とはややズレている。

 

・聖剣学院の魔剣使い D

よくある転生チートハーレムで、特に目新しい点はなさげ。


盾の勇者の成り上がり B-

各勇者の闇落ちから面白くなる所だが、展開が駆け足で残念。

漫画版の方が良い。

 

・ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ B

リゼロの女性版みたいなタイムリープで、ミーア姫が可愛すぎる。

ギロチンを回避する目的が明確で、ご都合主義的展開にもナレーターが的確な突っ込みを入れてくれるので、視聴者は安心して楽しむことができる。

 

・デッドマウント・デスプレイ D+

逆転生の設定は面白そうだが、主人公に主体性がないので全く燃えない。

ギャグがとにかくスベっている。


・とあるおっさんのVRMMO活動記 D+

レベルダウンしたシャンフロ。

普通にゲームを攻略するだけなので、見る点はない。

 

・東京リベンジャーズ 天竺編 D

キャラの体格がおかしくて迫力が出ない喧嘩。

大勢で殴り合うのはOKなのに、ナイフで殺すのはダメって思考がバカすぎる。

 

Dr.STONE NEW WORLD B

子供にぜひ読ませたい漫画ナンバー1。

ためになる科学知識と熱いバトルを両立している。

 

・はめつのおうこく B-

魔女狩りとそれに対する報復がとにかく残酷。

容赦なく人が死んでいくので、グロ耐性のない人は注意。

 

・ひきこまり吸血姫の悶々 C-

女の子は可愛いが、残念ながら制作会社が力尽きて作画が劣化してしまった。

死んでもすぐ生き返り、主人公が覚醒で無敵になる設定のせいで緊張感が失われている。

 

・ビックリメン D

ターゲットがビックリマンチョコを買っていた中年なのか、最近の子供なのかよくわからない。

 

・豚のレバーは加熱しろ B-

豚に転生したと思ったら、性格もブタ野郎だった。(誉め言葉)

都合の良いチート能力とかはなく、自分の知恵と機転で少女を守ろうとする豚野郎が恰好いい。

 

冒険者になりたいと都に出て行った娘がSランクになってた D

自分で成り上がるならともかく、娘を利用して自尊心を満たそうとする手法に辟易する。

こんなのがSランクで父親はさらに上なら、冒険者はどんだけレベルが低いんだ。

 

・暴食のベルセルク D

他者のスキルを奪って強くなるタイプは、チート能力の中でも安っぽくなる。

何でもありでどんどん能力を吸収してしまうので、すごいつまらない。

 

・ミギとダリ C

双子のシュールギャグと思いきや、親の敵を探すミステリーだったりする。

緊迫した状況下でもギャグ要素を混ぜるので、シリアスなのかコメディなのか判断に困る。

 

七つの大罪 黙示録の四騎士 D

七つの大罪』の続編だが、前作にも増して粗雑な作り。

敵の騎士の斬撃で身体を切断して後ろの壁まで切れてるのに、なぜかピンピンしてる主人公に呆れた。

前作は魅力的なキャラもいて盛り上がっていたが、本作は見る影もない。

 

・ラグナクリムゾン C+

序盤は竜への復讐しか考えない主人公で味気なかったが、ぶっ飛んだ銀器姫の登場によりいい具合に味付けされた。

竜側も単なる獣ではなく癖のあるキャラが多いので、意外と面白い。

 

・私の推しは悪役令嬢。 D+

悪役令嬢を推す百合ヒロインは設定としてはいいが、いかんせんキャラデザが凡庸。

推すキャラには相応の容姿と性格が伴わなければ、説得力が生まれない。

 

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【ウォーズマン理論で学ぶ】ヘブバン初心者向け攻略講座

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ソシャゲのコマンドバトルRPGで一番面白いのはヘブバン(ヘブンバーンズレッド)だと思っているが、本作には重大な欠点がある。

それはバフ仕様が特殊なせいで、仕様を理解しないとボスに勝てないことだ。

スタレやレスレリはオートでもそれなりに戦えるが、本作はバフと専用技がかみ合わずにボコボコにされる。

 

ヘブバンのキャンサーは人類を滅ぼしかけた異星人だけあって味方より遥かに体力・火力が高く、適当に技を使ったら確実に負ける。

そこで、人外の怪物に勝つために必要になるのが、キン肉マンでお馴染みのウォーズマン理論だ。

 

ウォーズマン理論とは、自分の10倍、あるいは100倍の超人強度を持った相手に打ち勝つために作られた理論。

100万パワーのウォーズマンは、そのままでは1000万パワーのバッファローマンには勝てない。

故に、このようなバフを掛けて自身の力を向上させる。

 

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ベアークローを両手につけて、200万パワー!
いつもの2倍のジャンプが加わり、400万パワー!
そして、いつもの3倍の回転を加えれば、1200万パワーだ!

 

100万×2×2×3=1200万

 

なんとも突っ込みどころ満載のトンデモ理論であるが、本人がそう言っているんだからそれだけの威力が出ているのだろう。

ちなみに後日ウォーズマンは超神との闘いでこれを進化させ、1億パワーに到達している。

 

現実ではあり得ないアホ理論だが、実はヘブバンもこれと同じ理屈によって超ダメージを出している。

というのも、ヘブバンのダメージ計算式は複数のバフの乗算で構成されているからだ。

 

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例えば、100万の威力の攻撃も3種類のバフを重ねれば、ウォーズマン理論によってこのように威力が増加していく。(※数字は適当)

 

攻撃力アップを2回掛けて、200万ダメージ!
属性攻撃力アップが加わり、400万ダメージ!
そして、3倍の属性フィールドを加えれば、1200万ダメージだ!

 

ウォーズマンと本質は同じなのをご理解いただけただろうか?

少々強い技を使ったり、1回バフをかけただけではたいした威力が出ない。

キャンサーの強靭なDPを割るためにひたすらバフを重ねがけするのが、ヘブバンの定石なのだ。

 

ドラクエであればバイキルドぐらいしか攻撃バフはなく、ターン経過で解除されてしまう。

しかし、本作のバフはやたらと種類が多く、しかもターンに関係なく消費されるまで持続する。(デバフはターンで解除される)

 

【バフの種類】

 

・攻撃力アップ
・属性攻撃力アップ
・チャージ 
・クリティカル率アップ
・クリダメUP

・属性クリティカル率アップ
・属性クリダメアップ
・属性強化フィールド
・闘志
・心眼
・破壊率UP    
・連撃UP

トーク

 

この多彩なバフに加え、敵にかけるデバフによってさらに威力が増大していく。

同じバフ・デバフは基本的に2つまで掛けられる。

初心者が1万ダメージとかでペチペチ殴っている一方で、上級者がスコアタ10億ダメージみたいな狂った数値を出しているのは、このウォーズマン的バフ計算式が原因なわけだ。

 

本作は一般のRPGのように強力なアタッカーさえいれば敵を倒せる類のゲームではない。

アタッカーよりもむしろバッファー・デバッファーが人権だ。

特にクリティカルや連撃バフが死ぬほど重要で、リセマラをするなら最優先で樋口やタマ、ゆんゆんを狙うことになる。

 

チーム6人に異なる役割を割り振ってバフの積み木を重ねていき、溜まり切ったところで最大最強の必殺技をぶちかますのがヘブバンの醍醐味。

オートで放置するだけのRPGに飽きた人、ソシャゲ随一と言われるシナリオ・音楽に触れてみたい人はぜひプレイしてみよう。

 

ガチャ石がもらえる招待コード:kovqzous9nrs9kmo

 

heaven-burns-red.com

猫が人生を変える方法について小説を書いてみた

https://pbs.twimg.com/media/D_PaG2uUIAEqBSP.jpg:medium

 

引き寄せ難民を救済するために書いたネコ小説が完結したので紹介。

何十年も潜在意識の猫と対話して得た知見をまとめた、究極の自己啓発書です。

 

・人生の目的を見失っている方

・経済的に困窮している方

うつ病など精神疾患に苦しんでいる方

 

はぜひネコの話を聞いてください。

 

『ネコと和解せよ! ~『引き寄せの法則』で破産した落伍者は既存の成功哲学を破壊して本当の人生に目覚める~』

 

⇒カクヨム版を読む

 

⇒なろう版を読む

 

kakuyomu.jp

【忍者と極道】評価A 溢れる脳内麻薬と乱れ飛ぶ生首

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<あらすじ>

少年・忍者『しのは』は、会社員ながら裏では組を仕切る極道『きわみ』と出会う。

忍者と極道は300年にわたる殺し合いを続けた来た宿敵。

極道がテロを起こして人民を苦しめるなら、忍者はその命をもって成敗するのみ。

たとえ情を交わした間柄とて、どちらかがくたばるまで戦い続けるしかない!

 

世の中にバトル漫画は数あれど、ここまで倫理観がぶっ壊れた作品は他に存在しない。

一応忍者とヤクザの戦いとなってはいるが、どちらも完全に人外としか思えない。

ジョジョの吸血鬼も真っ青な異能力者同士が、常人には計り知れない超絶ハイテンションで殺し合いを魅せてくれる。

 

絵柄はからくりサーカスの藤田和日朗に酷似(元アシスタント?)していて、藤田氏にも劣らない大迫力のバトルが展開される。

だが、本作の魅力はそこではなく、読者の期待を遥かに上回る熱量にある。

 

普通のバトル漫画であれば打撲や切り傷、強い暴力表現があっても一人や二人の死亡で済むが、本作のぶっ殺しは次元が違う。

ページを一枚めくれば無数の極道が麻薬(ヤク)をきめ、怒れる忍者の手で無数の生首が舞う。

圧倒的なスピードで行われるえげつない残酷描写を目の当たりにする時、読者の脳は「酷すぎ!」と考える暇すらなく、ただ乾いた笑いを浮かべるしかない。

次から次へと首チョンパして、しかもちぎれた生首が怒号を上げて殺し合っていたら、そりゃ突っ込みが追い付かんよ。

忍者とか極道とかいう以前に、お前ら人間じゃねぇ!

 

語句のルビがヤクザ言葉だったり、体から4本腕が生えていたり、性別が変わるどころか全く別人に変身したり、突っ込みどころは満載でギャグなのかマジなのか区別が付かないが、この荒唐無稽さこそが本作の売り。

常にフルスロットルで脳内処理がオーバーフローする快感を味わいたい人は、ぜひ読んでみよう。

いや、マジでこの漫画狂ってる。(誉め言葉)

 

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【天才アミバの異世界覇王伝説】評価B+ 最も主人公選びに成功した異世界転生漫画


 

<あらすじ>

北斗の拳の敵役アミバケンシロウに敗れて死亡したが、なぜか見知らぬ世界で再び蘇る。(転生した理由は全くの謎)

魔法やモンスターが存在する異世界に感動したアミバは、いつかケンシロウを超える力を得ることを夢見て冒険と修業に打ち込むのだった。

 

北斗の拳のスピンオフの中でも最もぶっ飛んだ漫画。

既存のキャラを異世界に転生させる漫画やラノベは多数あるが、これほど主人公選びに成功した作品は他にないだろう。

北斗のキャラと言えば真っ先に思い浮かぶのは主役のケンシロウ、あるいは最強の敵であるラオウあたりだろう。

だが、彼らを異世界に転生させた場合、エンタメとしては失敗する可能性が高い。

というのも、彼らは真面目すぎたり、異世界魔法のような異物に上手く馴染めないからだ。

無理にギャグなどやらせようものなら、DD北斗の拳のようなキャラ崩壊を引き起こすのは目に見えている。

 

ケンシロウ北斗神拳が最強すぎて魔法が不要

ラオウ→容赦がなさすぎて話の起伏が生まれない

・トキ→堅物すぎて笑いが取れない

・ジャギ→ケンシロウのいない世界に興味はない

サウザー→イチゴ味と被る

 

そこで白羽の矢が当たったのが、このアミバ

彼は北斗神拳南斗聖拳の両方を扱える、作中でも珍しいキャラ。

さらに様々な流派を渡り歩き、新たな技術を習得しようと躍起になっているので、異世界の魔法を学ぶ際にも全く違和感がない。

実際にリンのそっくりさんや魔法学校の仲間から魔法を学ぶことになるが、アミバ以外のキャラではこのように話を広げていくのは難しかっただろう。

 

さらに主人公としての適性と言えるのが、彼のアホさ。

「俺は天才だ!!」「俺に不可能はない!!」などと言い張って貪欲に戦闘や学習に取り組む姿勢のおかげで、スイスイ話が進んでいく。

普通なら横暴さが鼻につくような展開も、アミバ自体が底なしのバカなので全く不快感がない。

平均年齢高めな北斗において、少年の心を持った彼ほど異世界冒険に適した人物はいなかったろう。

 

なお、この作品は一応異世界ものではあるものの、登場する人物は北斗のパロディばかりになっている。

 

・火炎魔導士オブツワショードク

・近衛兵士フウガン&ライガン

・天才軍師リハーク

・凶悪死刑囚デビルリバーシブル

 

普通の異世界転移ものであれば現地人に主役を称賛させたり、現地のモンスターを虐待するマウンティングが横行しがちだが、この作品の人物はほぼ北斗キャラ同士の掛け合いになってるのでそういった事態にはなりにくい。

むしろ原作のネタをこれでもかとぶち込んで笑わせてくれるので、北斗の拳のファンにもお勧めできる。

 


 

 

【2023年夏アニメ総評】 ダメ人間はデキる猫に飼われたい!

大賞:デキる猫は今日も憂鬱 A

 


 

主従関係が逆転したペットと飼い主の日常。

ダメ人間の理想を体現した巨大猫がとにかく有能で、一家に一匹欲しくなる。

料理も掃除も洗濯もこなす黒猫(諭吉)はもちろん、それにべったりなポンコツ飼い主も可愛くて萌える。

せちがらい世の中に疲弊したケモナーにお勧めの一品。

 

次点①:Lv1魔王とワンルーム勇者 A-

 


 

魔王を倒して世界は救ったものの、用済みとして世間に見捨てられた中年勇者の物語。

設定としてはフリーレンに近いが、それより世界観が現実に近くて生々しい。

勇者だの英雄だの言っても所詮は精神的に未熟な人間で、大衆は自分のことしか考えていないし、権力に逆らうこともできない。

既に全盛期を超え引退した普通のオッサンがかつての仲間のために土下座する姿は、魔王討伐よりもずっと輝いて見えた。

40歳ぐらいの中年層にはぜひ観てほしい傑作。

 

次点②:ゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜B+

 


 

ゾンビハザードは一般的に日常から転落した悲劇とされるが、本作では逆に不自由からの解放された新しい人生の始まりとして描かれている。

ブラック企業に勤めていた社畜にとっては普段の勤務こそが地獄であり、パンデミックによって文明が崩壊した世界こそが楽園となる。

生きる目的とポジティブ思考さえあれば、ゾンビが徘徊する狂った世界だって楽しくて仕方ないのだ。

 

ワースト:ライアー・ライアー D-

 

出来の悪いエムゼロ。

嘘で塗り固めた地位とメイドの他力本願で学園最強とイキる主人公が酷く痛々しい。

ギャンブル作品として見てもルールが難解で、しかもとって付けたようなインチキスキルの応酬になるので全く納得感がない。

ろくに大義もない嘘つき主人公が真面目に競ってる生徒を蹴落とすより、さっさと自白してリタイアした方がいいのではないか。

 

以下雑感

 

・AIの遺電子 B

近未来のヒューマノイドが描く、悲しくも美しい群像劇。

絵は微妙だが、ストーリーは今期でも抜群に面白い。

 

・AYAKA ‐あやか‐ D

酒飲みのにーちゃんしか記憶がない微妙な妖怪バトル。

 

・あやかしトライアングル C

Toloveる作者による性転換エロバタコメディ。

修正多すぎなので、Hが目的なら漫画読んだ方がいい。

 

・おかしな転生 D

ふつーにご都合主義な異世界転生。

なぜ異世界にまで行って現実世界の砂糖菓子に拘るのかよくわからない。

 

・幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR- C-

キャラデザはいいが、主人公の目的がフワっとしていて何を見せたいのかわかりづらい。

沼津なのに魔王がいたり犬が喋ったりと、世界観がアンバランス。

 

・実は俺、最強でした? D-

名前の通り、なろうの無責任チート無双の典型

 

自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う D

自販機の転生という一発ネタで1クール通すのは無理があるだろ。

タイトルほど迷宮彷徨ってないし、周囲が勝手にもてはやしてくれるだけ。

 

・呪術廻戦 C+

主人公が力を付けたことで前期ほどの借りもの感はなくなったが、相変わらずの五条悟無双。

そんなに脇役推すなら、この主人公いらなくね?


・白聖女と黒牧師 C-

聖女様は可愛いが、惚気話を延々と聞かされるのは堪える。

 

・好きな子がめがねを忘れた B-

CGで描かれた眼鏡なし眼鏡っ娘は非常に魅力的。

主人公がドギマギする姿が丁寧に描かれていて良いが、話自体はかなり退屈。


・聖者無双~サラリーマン、異世界で生き残るために歩む道~ D+

無双と言うほど激しい戦いはしない、薄味なご都合主義転生。

物体Xの青汁ジョークだけは面白い。

 

・ダークギャザリング B-

見た目の愛らしさに反して、相当グロいオカルトもの。

単に悪霊を狩るに収まらず、それをぬいぐるみに押し込めて飼いならす少女は結構怖い。

 

・七つの魔剣が支配する D-

作者の描こうとする世界観に対して、それを描く実力が絶望的に足りない。

登場人物が大仰な芝居を見せつけても、作品のレベルが低すぎると出来の悪いポエムにか聞こえない。


・悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。D

女王が真剣すぎるせいで、視聴者との温度差が開きすぎている。

たかがゲームの悪役令嬢が勝手にやった悪事に対して、なぜ転生しただけの少女が必死に償わなければいけないのか理解に苦しむ。

 

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー B

人気バトル漫画の最終決戦だけあって、盛り上がりは申し分ない。

漫画では描写が不十分だった卍解が堪能できるのはファンには嬉しい限り。

 

無職転生 Ⅱ ~異世界行ったら本気だす~ B

全クールもそうだが、本当に原作を丁寧に映像化してくれるスタッフに感謝しかない。

大学編は戦闘が少なく作品の中では盛り上がりに欠ける部分だが、それでも十分に見どころがある。

 

・夢見る男子は現実主義者 D-

作画も脚本も主人公の性格も、何もかもがおかしい。

 

・幼女社長R D

チープすぎて子供しか喜ばない。

 

・ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜 C+

シリーズ最高のフトモモ美少女だというのに、作画が不安定なのが本当にもったいない。

せっかく下半身をズームにして見せつけても、作画崩壊が全てを台無しにする。

 

・レベル1だけどユニークスキルで最強です D

雑なスキル設定と雑な世界観で拍子抜け。

せっかくレアアイテムが落ちるスキルを得たなら、もっと有効活用できると思うんだが。


・わたしの幸せな結婚 D-

作品のレベルが低いわけではないが、女性特有の受動的な思考がひどく鼻に付く。

自ら変わろうともせず地位の高い男に求婚されて幸せになろうとするシンデレラ願望は、ある意味なろう系のご都合主義よりも醜悪。

男達が異能力で炎を飛ばしながら殺し合ってるのに、異能の血を引いた女が安全な場所でウジウジ悩んでいるのはじれったくてしょうがない。

 

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【シャングリラ・フロンティア】評価A+ 圧倒的漫画力で描くゲーマの矜持

 

VRゲームを題材にした漫画やラノベは数多く存在するが、シャングリラ・フロンティアを超える作品はお目にかかったことがない。

というのもほとんどの作品はチートやハーレムといった邪道に頼っていて、ゲーマーとしてのプライドが感じられないからだ。

 

・ゲームで負けたら現実でも死亡

・ゲーム風の異世界に転生

クソゲーをバグ技を利用して攻略

 

こういった捻りを加えた作品はそこが面白いのだが、ゲーム自体に真剣に向き合っているかと言えば、そうではない。

大抵は正しい攻略法を無視して、ゲーム自体の面白さを損なってしまう。

彼らは卑怯な方法で他プレイヤーや現地住民にマウントを取りたいだけで、困難な課題に取り組んでそれを解き明かす喜びを知らないのだ。

 

シャンフロはそういった邪道な作品とは違う、本物のゲーマーによる物語。

クソゲーで培ったプレイヤースキルと機転を活かし、熟練のスタッフによって作られた高難易度ゲームを踏破していく。

王道中の王道の展開と、それを描く作画力にただ圧倒されてしまう。

 

本作シャンフロは作中で神ゲーとして扱われているが、私はそうは思わない。

本当に面白いのはシャンフロというゲームではなく、それを攻略するプレイヤー『サンラク自身だからだ。

作中内では他のゲームの話に逸れることもあるが、どんなゲームあろうと本気で遊びつくす姿勢は筋が通っていて、文句なしに熱い。

 

2023年秋アニメとして映像化を予定しているが、あまりにも漫画が上手すぎて逆に心配になる。

他の漫画であれば文字で説明する部分をなろう漫画随一の超作画力で納得させてしまっているが、これをアニメで再現できるものなのか?

PVを観る限り期待はできるが、神漫画家がブチ上げたハードルを越えるのは本当に大変だろう。

 


 

ブルプロが酷評されすぎてMMO好きはトーラムに移住した

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国産MMORPGとして期待されていたブループロトコル(ブルプロ)は、完全な期待外れ

これはクソゲーというかMMOですらない、ただのオンラインアクションゲームだった。

アニメ調のオープンワールドARPGがやりたいなら、原神でもやってればいい。

生産職すらないただ殴るだけのゲームでは、古き良きMMOを期待していた層は満足できないだろう。

 

そういうわけで、私が目を付けたのはトーラムオンライン

アソビモが開発した、PC&スマホ対応の正統派MMORPGだ。

8年も前のゲームなのでUIはかなり古臭いが、きちんとMMOしているのは間違いない。

ストーリーはクソつまらんし、ボスの攻撃は痛すぎるし、欠点は山ほどあるが、自分なりのプレイスタイルを見つけることができれば無課金でも長く遊べることだろう。

 

<トーラムの特徴>

・ほぼ全てのアイテムを売買できる

・不要なアイテムも素材変換できるので無駄にならない

・複数のキャラ(パラメータ)を同時に持てる

・鍛冶や薬剤師といった生産職も重要

・衣装はガチャだが非常に種類が多く、同じ格好してる人はまずいない

・スキルを組み合わせて、独自のコンボで戦える

・職業ではなく武器種とスキルで多彩なキャラメイキングが可能

 

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公式はコンボやアクションの部分を売りにしているが、個人的に最大の魅力は市場と分業が正しく機能していることだと思っている。

簡単に言えば、現実の経済通りに商売が行われている。

PCログレスなど市場のあるゲームはトレード対象や持てる金額の制限がきつく、自由な売買ができないことが多い。

使い道のないアイテムは需要が乏しく、市場に出す前に捨てられることが多かった。

 

その欠点を補って、円滑な市場を実現したのがトーラム。

単に必要なアイテムを他人に売るのみならず、素材変換して装備の原料にすることで、自分にとって不要な資源を他の必要な人に融通することが可能になっている。

売買の対象は国内だけでなく、国際市場で外国人に売ることもできる。

これは各人が自分の得意分野の生産物を持ち寄って交換することで集団生活を成り立たせる、現実社会の縮図と言えよう。

 

たとえ君がレベル1の駆け出し冒険者であっても、トーラム世界に貢献するのは難しくない。

序盤に出会えるビークとかいう鳥のモンスターを腐るほど狩って、『鳥の羽根』を店に並べればいい。

需給に合った価格で出品していれば、どこかの生産職がそれを買って冒険者の服を量産してくれる。

冒険者ギルドも依頼も必要なく、売れば売るほどスピナが貯まる。

よくわからないお使いクエストを受注して、何に使うのかわからない(というか絶対に使わない)アイテムを納品するオフラインゲームよりよほど充実した日々が送れるだろう。

 

もちろん、何でも高値で売れるわけではないし、売れ残ることもある。

現実の市場原理と同じで、価格は需要と供給で決まる。

 

・需要が大きく、供給が少ない→価格は上がる

・需要が小さく、供給が多い→価格は下がる

 

みんなが装備強化に専念しているときはミスリルなどの強化素材が高く売れるが、それを察知したBOT勢がミスリル狩りに精を出せば価格は下がってしまう。

夏イベントで夏服の素材が飛ぶように売れても、イベントが終わればさっぱり売れなくなってしまう。

逆にイベントの限定品を倉庫に保管しておけば、売り手のいなくなった数ヶ月後に高く売れるかもしれない。

 

市場の検索項目が不十分だったり、価格を手動で決定しなければいけなかったり、残念な点が多いのは否めない。

しかし、初期のレベル上げが極めて容易(メインストーリークリアだけで209まで上がる)で、誰でもコツさえつかめば稼げる点は評価したい。

 

最近はガチャで当てないと強い武器が手に入らないゲームが多いが、トーラムにはアバガチャはあっても武器・防具ガチャは存在しない。

最強の装備はマーケットで素材を買って、スミスのプレイヤーが試行錯誤して作るものだ。

自分で武器やプロパを作れないなら、他のプレイヤーが作ったものを買えばいい。

市場の需給を見て金策さえできれば、課金額関係なく誰でも最強になれる。

 

toram.jp