|
<あらすじ>
少年・忍者『しのは』は、会社員ながら裏では組を仕切る極道『きわみ』と出会う。
忍者と極道は300年にわたる殺し合いを続けた来た宿敵。
極道がテロを起こして人民を苦しめるなら、忍者はその命をもって成敗するのみ。
たとえ情を交わした間柄とて、どちらかがくたばるまで戦い続けるしかない!
世の中にバトル漫画は数あれど、ここまで倫理観がぶっ壊れた作品は他に存在しない。
一応忍者とヤクザの戦いとなってはいるが、どちらも完全に人外としか思えない。
ジョジョの吸血鬼も真っ青な異能力者同士が、常人には計り知れない超絶ハイテンションで殺し合いを魅せてくれる。
絵柄はからくりサーカスの藤田和日朗に酷似(元アシスタント?)していて、藤田氏にも劣らない大迫力のバトルが展開される。
だが、本作の魅力はそこではなく、読者の期待を遥かに上回る熱量にある。
普通のバトル漫画であれば打撲や切り傷、強い暴力表現があっても一人や二人の死亡で済むが、本作のぶっ殺しは次元が違う。
ページを一枚めくれば無数の極道が麻薬(ヤク)をきめ、怒れる忍者の手で無数の生首が舞う。
圧倒的なスピードで行われるえげつない残酷描写を目の当たりにする時、読者の脳は「酷すぎ!」と考える暇すらなく、ただ乾いた笑いを浮かべるしかない。
次から次へと首チョンパして、しかもちぎれた生首が怒号を上げて殺し合っていたら、そりゃ突っ込みが追い付かんよ。
忍者とか極道とかいう以前に、お前ら人間じゃねぇ!
語句のルビがヤクザ言葉だったり、体から4本腕が生えていたり、性別が変わるどころか全く別人に変身したり、突っ込みどころは満載でギャグなのかマジなのか区別が付かないが、この荒唐無稽さこそが本作の売り。
常にフルスロットルで脳内処理がオーバーフローする快感を味わいたい人は、ぜひ読んでみよう。
いや、マジでこの漫画狂ってる。(誉め言葉)
|