二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

リングドリーム 評価B- 美少女だらけのプロレスソーシャルゲーム

カテゴリ:ソーシャルゲーム

ジャンル:美少女カードゲーム

特徴:プロレスなのに美少女ばっかり

 

女子プロレスを題材にしたソーシャルカードゲーム。

ヤフーやニコニコのプラットフォームでもプレイできるが、桃乃瀬ゆかり氏の勧めでミクシィにてプレイした。

有料ガチャと無料ガチャがあるが、無課金でもそこそこプレイ可能。

 

市販のTCGに比べるとイラストレーターが豪華で、とにかくレスラーが可愛い。

どっちかというとプロレスというより、リセや美少女カードゲームに近い。

一部ムキムキないかつい女性もいるが、アイドルみたいな少女が大半。

あんな華奢な体でどうやって戦っているのか気になるぐらい、可愛い娘が多い。

 

戸籍ない少女とか、レンコンのコスプレとか、実は男の娘とか、個性という言葉で片づけて良いのかわからないが、登場レスラーは極めて個性的。

(女子プロレスに男が参加していいのかははなはだ疑問)

とにかく気に入ったレスラーを鍛えて仲良くなればいい。

全キャラに台詞があり、高ランクカードは好感度を上げて恋愛や尊敬に至ることもある。

 

本作の成長システムは完全に生贄であり、他のレスラーを餌にする以外の育成方法は殆どない。

レベル上限の高い(レアリティが高い)カードに、他の弱いカードを投入にして、ひたすら強化するのみ。

ガチャったカード無駄にならないのは良いのだが、現実の厳しさをひしひしと感じる。

 

・町でスカウトしても、ろくなレスラーは見つからない

・お金をかけず友情で集めたレスラー(無料ガチャ)は弱い

・お金をかけてスカウトしたレスラー(有料ガチャ)は強い

・良い選手を見つけるには、遠くに遠征して契約しないといけない

・才能のない選手は、才能のある選手の練習相手となって消えるのみ

 

弱者は食われ、一握りの天才だけが残る。

なんてリアルな設定だ!

 

このように設定は現実的だが、プロレスゲームとして見るとかなり稚拙と言わざるを得ない。

というか、バトル部分があまりにも適当すぎる。

 格闘技の熱い試合を期待すると、確実に肩透かしを食らうだろう。

 

・イベントは試合の前後だけが描かれ、肝心の試合描写がない。

・プレイヤーは勝手に雑魚を狩るだけで、ストーリーには関われない。

・強豪はただのサンドバッグで、反撃すらしてこない。

・ボスは反撃するが、弱すぎてワンパンで沈む。

・対人戦は消費ptが高いわりにメリットが少ない

 

バトルとしては全くダメだが、可愛い女の子を集めるゲームとしては悪くない。

この業界でもかなり息の長い作品であり、今でも定期的に新しいイベントをやっているので、暇な人はプレイしてみてもいいだろう。

ちなみに私はmixiプラットフォームの「魔女教団」という団体に所属中。

 

リングドリーム総合サイト

http://swninfo.success-corp.co.jp/general/ringdream/

ソマリと森の神様 評価A 悲しく優しい幻想世界譚 

カテゴリ:WEB漫画

ジャンル:異世界ファンタジー

著者:暮石ヤコ

特徴:世界観があまりにも美しすぎる

 


 

近年稀に見るほど丁寧に作られた漫画。

一つ一つのコマがイラストのごとく緻密に描かれており、登場人物の表情はもちろん、ティーカップ一つ一つでさえ心を込めて描かれているのがわかる。

キャラの大半は亜人種族であるが、多種多様な種族を書き分けつつ魅了する画力には、驚嘆せざるを得ない。

 

この世界では人間と亜人が過去に対立しており、戦争によって人間は絶滅の危機に瀕している。

既に愛玩動物や食料としか見なされない人間の少女を、親のように守り続けるゴーレムが本当に美しい。

ゴーレムは所詮ロボットでしかなく、表情どころか目も鼻も普段見えない。

それなのに子供を優しく見守り、そっと手を引く姿は、まさに理想の父親そのもの。

血縁の有無どころか同じ生物ですらないのに、なぜこんなに見事な親子関係が成立するのか? 

 

物語開始時点でゴーレムの残りの寿命は2年足らずであり、このままの関係が永遠に続くことはない。

人間も残り少なく、再興も他種族との和解も難しいだろう。

それでも、決して悪い方向には進まない気がするのが実に不思議だ。

 

自分を受け入れない残酷な世界でも笑顔を絶やさない少女と、最後まで娘に付き添おうとするゴーレム。

滅びゆく人間種族と、人間を迫害しつつも時に歩み寄ろうとする亜人種族。

二つの相容れない存在の行き着く先が、本当に気になってしょうがない。

 

セクシャル・ハンター・ライオット 評価B クソ真面目なセクハラ漫画

カテゴリ:ライトノベル⇒漫画

ジャンル:エロ漫画に見せかけたシュールギャグ

特徴:セクハラが真面目すぎて笑ってしまう

 


 

虚夢(キリオーニラ)という化け物から人類を救うために戦うヒーローの物語。

ただし、戦うためのエネルギーは性欲

過去の激戦で力(性欲)を使い果たした少年は、友人の少女達にひたすらいかがわしい行為を繰り返し、怪人と戦うための力を蓄える。

どこかのエロゲーで見たような設定だが、とりあえずエスカレイヤーとハルカに謝れ。

 

一般漫画にしては相当過激な描写も多く、ジャンプのToloveるよりあからさまな性的描写もある。

幼馴染の少女にパンツを見せてもらったり、チョコバナナをしゃぶらせたり、可愛らしい絵柄でなかなかに強烈なプレイが多い。

小学生女子のスクール水着を男が着たり、パンツを聖剣(エクスカリバー)に変えたり、どんどんエスカレートしていく展開に脱帽。

 

絵柄だけ見るとエロ重視に思えるが、これをギャグ漫画たらしめているのは主人公が常に真顔であること。

ヒロインの胸を揉む時も、スカートをめくる時も、パンツを脱がせるときも、この主人公には性欲がないため常に表情が変わらない。

リトのよう赤面することも、悪びれることもなく、正義のために堂々と要求する姿がカッコいい。

命の危険が迫る大ピンチの中、シリアスな顔でパンツ食ってパワーアップするとか、あんたマジ漢だよ。

 

ダンジョン飯 評価B+ 読むだけで腹が減る冒険譚

カテゴリ:一般漫画(ビームコミックス)

ジャンル:クッキングファンタジー

特徴:魔物料理がめっちゃ美味そう

 


 

食費に困った冒険者が魔物を食材にして料理する漫画。

基本はウィザードリィのような迷宮でモンスターと戦う世界観だが、それぞれの怪物が生物として緻密に描写され、調理されていく過程が非常に面白い。

 

マタンゴバジリスクなどいかにも植物・動物っぽい魔物を食べようとするのはわかる。

しかし、この漫画は水の精霊であるウンディーネや、一見鉄の塊でしかないリビングアーマーすら平気で料理に組み込む。

しかもダンジョンのトラップを利用して食材を切断したり、油で揚げたりする。

何でも料理に利用とする発想の柔軟さは、特筆すべきものがある。

 

化け物を食う漫画といえばジャンプの『トリコ』が有名であり、やはり「食べるために戦う」というのは人間の本能を揺さぶる行為であり、圧倒的な説得力がある。

本作のバトルはトリコほど派手ではないが、その代わりに食材の調理に力を入れている。

殆ど生で敵を食っているトリコと違い、複数の食材を組み合わせて栄養のバランスを取りつつ、食中毒や寄生虫にまで配慮する気遣いが素晴らしい。

あと、ゲテモノ料理にドン引きするエルフ少女(マルシル)がとっても可愛い。

 

クラーケンやマンドラゴラなど普段敵としか扱われない魔物達が、料理になるとこうも美味しそうに見えるのはなぜだろう?

本当に、これを読むと腹が減ってしょうがない。

 

デストロイアンドレボリューション 評価B 超能力テロ漫画

カテゴリ:一般漫画(ヤングジャンプコミックス)

ジャンル:テロリスト

特徴:超能力による社会変革

 


 

テレビを見て、

「超能力が使えたらこの政治家を殺してやるのに」

と思ったことは誰でも一回ぐらいあるだろうが、実際にそれをやっている漫画。

作者は自殺島ホーリーランドで有名な森恒二氏。

 

主人公達はワンネスという超能力を持ち、その力によって各国の政府を脅し、理想の社会を作ろうとする。

デスノートのキラのような単純なコンセプトではあるが、その描写が丁寧で面白い。

 

アメリカ合衆国の基地を襲撃したり、戦艦を沈めたり、宇宙ステーションを乗っ取ったり、その活動は日本の漫画とは思えないほど過激。

最後には米国が日本に核爆弾を投下するのだが、よくこの内容が通ったものだと思う。

 

衝撃的な展開とワンネスの設定は素晴らしいものがあるが、難点は結末がかなり酷いこと。

ぶっちゃけ打ち切りなんじゃないかというぐらい、最終回のオチが唐突。

米国との戦争も人間関係も全て吹っ飛ばして、宇宙に逃げる結論には失望した。

リライトも最後は同じことを言っていたから、考え自体は間違っていないと思うのだが、無責任にもほどがある。

内容がヤバすぎて、どこかの機関から圧力でもかかったのだろうか?

 

戦争派(ユウキ)より穏健派(マコト)を強く設定しすぎて、バトルがつまらなくなったのも気になる。

ワンネス(世界と調和する力)とテロリスト(秩序を乱す者)が、上手くかみ合わなかったのかもしれない。

結局のところ理想を知らずに社会だけを批判することに無理があったのだろう。

 

ただ気に入らない連中を殺しても、完璧な世界は作れない。

若者が夢を叶えるためには、自分の力で新天地を切り開くしかない。

そういうことかねぇ。

 

ポケットモンスター アルタイル・シリウス 評価C+ エメラルドの同人続編

カテゴリ:同人ゲーム(ゲームボーイアドバンス)

ジャンル:ポケモンRPG

特徴:オリジナルポケモンがいっぱい

 

ポケモンエメラルドの3年後の世界を描いた改造ゲーム。

マップは原作そのままだが、ポケモンの約半数がオリジナルになっているため、新鮮な気持ちでプレイできる。

 

<エメラルドからの変更点>

・原作ポケモンの半分が消え、オリジナルポケモンに入れ替わっている

(もちろん御三家も新規)

・レジ系はいないが、代わりに別の伝説がいる

・原作と違った進化をするポケモンがいる

・ジムリーダーや四天王がかなり入れ替わっている

(タケシがいたり、センリが四天王になっていたり)

・コンテストはない

・バトルタワーもない

・最後の町アルトマーレとラストダンジョンが追加

 

個人的に嬉しかったのは、原作以上に進化するポケモンが多かったこと。

元々あまり使えなかったポケモンがやたら強くなっているので、非常に良い選択だったと思う。

 

・アブソル⇒ディザソル

ドククラゲ⇒ヤミクラゲ

マルマインドルマイン

キリンリキ⇒フォリキー

ピカチュウ⇒ゴリチュウ(格闘)

 

ピカチュウの可愛さと、ゴーリキーの肉体美!

これぞ究極の進化なり!

 

ゴリチュウめっちゃつええ。

特攻がないから10万ボルトや雷パンチが無意味だけど、腕力ありすぎ。

波動弾ぶっぱなすだけで敵が消し飛んでいくマッチョ鼠が恐ろしすぎる。

 

原作進化組はどれも攻略に役立つのでオススメ。

特にヤミクラゲのフルアタ構成(波乗り、ぶち壊す、ギガドレイン、吹雪)は原作のスターミーっぽくて使いやすい。

あと化石ポケモン(特にプレリクス)が全体的に強い。

メタグロスラティオスカイオーガグラードンは相変わらず化け物。

秘伝要員はタダヌキかニョロゾ

通信進化はレベル進化などに置き換わっているため、通信しなくてもフーディンゴローニャを作れる。

 

難点はストーリーがクソつまらないこと。

ミクリやダイゴが悪の組織の首領になって伝説ポケモンを復活させようとしているが、ワンパターンすぎて面白みが全くない。

 

あと、システムが第三世代仕様のため、不便に感じる所も多い。

シンクロの野生ポケモン性格厳選は使えるが、固定ポケモンには無効。

技マシンは使い捨て。(アルトマーレでかなり買えるが)

何より物理・特殊がタイプ固定なため、種族値とタイプがかみ合わないポケモンはとことん使えない。

 

原作からしてそうだが、

・悪、竜⇒特殊

・霊、毒⇒物理

っておかしくね?

ゴースト技が物理なせいでゲンガーとか凄い涙目なんだが。

伝説ポケモンにも特殊が高いのに飛行や地面のポケモンがいるため、育成に非常に悩む。

全体的に技に恵まれないポケモンが多いので、下手にこだわるより両刀タイプで適当に育てたほうがいいかもしれない。

 

アルタイル攻略WIKI

https://www9.atwiki.jp/altair1/

Pokemon Reborn 評価C+ 世界一難しいポケモンゲーム

カテゴリ:PCフリーゲーム

ジャンル:ポケモンRPG

特徴:何から何まで難しすぎる

 

外国人が作った同人ポケモンゲームの一つ。

システムや世界観がPokemon Rejuvenationに酷似しているため、同じ人物が作成していると思われる。

現在はEP15までリリースされており、おそらく全体の7割程度がプレイできる。

 

Rejuvenation同様ニューヨークのスラム街みたいな町から出発し、街中を歩いていても次々とポケモンバトルを挑まれる無法っぷり。

列車はテロで爆破されるし、海はヘドロでベトベターしか釣れないし、道路は度重なる地震で地割れだらけになっている。

どこの世紀末かって話だ。

こんな狂った世界を浄化して作り直すために戦う悪の組織の教信者どもは、ロケット団など比べ物にならないくらい切実かつ残酷な戦いを繰り広げている。

 

シナリオの陰鬱さは完全にRejuvenationと同等。

要するに、救いようがない。

 

ジムリーダーを倒してジムバッジをゲット

⇒敗れたジムリーダーは投身自殺

⇒橋の下が血しぶきで染まる

⇒ジムリーダーの娘が家出

⇒孤児院に無理矢理引き取られる

⇒孤児院で虐待され、電気拷問を受ける

⇒孤児院を襲撃して救出

⇒互いに殺し合う

 

原作でもワタルのカイリューが人間相手に破壊光線を撃っていたが、本作はカイリューが何人も湖に沈めたり、シャンデラが人の魂を焼き尽くしたり、ギルガルドを握って敵を斬殺したりする。

ポケモンバトルどころか、完全な殺し合いと化している。

流石銃の国アメリカは、日本とはレベルが違う。

 

ゲームとしての難易度は極めて高く、正直これより難しいポケモン作品を私は知らない。

特に、

地形効果による有利不利

・5刻みでかかるレベルキャップ

・異様なほど難しいパズル

のせいで、子供では絶対にクリアできない難易度になっている。

 

地形効果は草原、炎、水中、暗闇、毒沼、霧、虹色など10以上存在し、特定の技が強化されたり、クリティカルになったり、属性が変化したり、多種多様な効果がある。

ジムリーダーは常に自分に有利なフィールドで戦うため、「炎技で草原を燃やす」などの方法で地形を変えないと、有利属性でも一方的に負けることが少なくない。

 

原作でも他人のポケモンはバッジレベルを超えると言うことを聞かなくなったが、本作とリジュは自分のポケモンでも命令を無視する。

しかもバッジ一枚につき上限が5ずつしか上がらないため、常に適正レベルでの戦いを強いられる。

「レベルを上げて殴ればいい」というRPGの基本が完全否定されている。

なお、レベルを下げる不思議な飴が販売されているため、調整はたやすい。

 

メガシンカは存在するが、現行Verでは使用できない。

しかし、敵は使ってくる。

ジムリーダーは常に6体常備しており、リジュと違って難易度選択がないため、必ず6体撃破する必要がある。

 

よって、ジムリーダー戦は、

・相手に有利なフィールド

・レベルは適正以下。ただし、相手はそれ以上でも問題ない

メガシンカはなし。ただし、相手は使っても問題ない

という徹底的に不利な条件のバトルとなる。

市販のポケモンでは絶対に味わえない歯ごたえのあるバトルが楽しめるだろう。

 

正直ゲームは難しいほど楽しいので、この仕様に文句を言うつもりは毛頭ない。

問題は、ポケモンバトルよりもパズルのほうが遥かに難しいことだ。

本作は全てのジムにこれでもかと仕掛けが設置されており、いずれも原作よりずっと難易度が高い。

スライドパズル一つとっても回転させて方向を決めなければいけないため、相当な知性が要求される。

下手すると、育成より謎解きのほうが時間がかかるかもしれない。

 

特に難しかったのは、脱獄チェス

ケーシィでポケモンをテレポートさせ、プリンで看守を眠らせ、冷凍ビームと火炎放射で鉄格子を熱疲労させ、ロックブラストで監獄破り。

いったいどんな思考をしていたら、こんなおかしなゲームを思いつくのか。

そもそも何の罪があって、主人公は毎回牢屋に収監されているのか。

いや、ギャングに入って民家に押し入り、老婆からポケモンを強奪とかしたけれど。

 

チェスは駒を動かしてチェックメイトの形を作ればクリアとなるが、「ポーンを前進させてクィーンにチェンジ」といったアクションが必要になるため、チェスのルールを知らない人には攻略不能。

ポケモンをプレイしていたはずなのに、いつの間にか真剣にチェスに取り組む羽目になってる不思議。

 

死人が沢山出るハードボイルドなストーリーと不条理なまでに強いボス戦は個人的に歓迎したいところだが、流石にポケモンと全く関係のないミニゲームの連打はきつかった。

ポケモンバトルの経験はもちろん、英語の読解能力とパズルのセンスを備えた本当の上級者だけにお勧めする。

かぐや様は告らせたい -天才たちの恋愛頭脳戦 評価B+ ツンデレ同士の恋愛は上手くいかない

カテゴリ:一般漫画(ヤングジャンプコミックス)

ジャンル:恋愛コメディ

特徴:成立しそうでしないカップルにやきもきする

 


 

「恋愛は告白したほうが負け!」

「相手が告白してきたら付き合ってもいい!」

 

という中学生のような意地に拘った二人が、お互い告白できずに全力ですれ違い続ける恋愛漫画

生徒会長と副会長の二人は、いずれも容姿端麗で頭脳明晰。

端から見れば完全に釣り合っていて、実際に両想いなのだが、あまりにもプライドが高すぎてどちらからも誘うことができない。

 

・携帯は先に番号を教えたら負け!

・メールは先に送ったほうが負け!

・デートは誘ったほうが負け!

 

とにかく自尊心を守るために相手から行動するように仕向ける、無駄な努力が微笑ましい。

策士が策に溺れるとは、まさにこのこと。

少しだけ勇気を出して一歩踏み出せばそれで終わりなのに、なんとももどかしい。

 

ひたすら恋愛ヒエラルキーにこだわる両人と対照的に、書記の藤原さんは思ったことを素直に口に出す天然。

どんなことでもダイレクトに表現することで、頭の良いバカより正直な庶民のほうが幸せに生きられることを教えてくれる。

 

「とにかく告白しなきゃ何も始まらん。

変に策略を練って駆け引きなんてしても話がこんがらがるだけで良い事ないぞ。」

とは本作の主人公の言葉だが、これほど見事なブーメランを見たことがない。

やはり恋愛とは自分からアタックすることが最も重要であって、駆け引きなんぞ邪魔なだけなのだと痛感した。

 

ツンデレ萌え要素の一つだが、両人がツンデレでは関係は進展しない。

自身のプライドが重しになって受け身になってしまっている方は、これを読んで猛省するべきだろう。

 

『私がモテてどうすんだ』と『神のみぞ知るセカイ』の共通点

 


 

今期アニメの『私がモテてどうすんだ』が乙女ゲーム設定のわりになぜか面白いと思ったら、理由がわかった。

この作品は『神のみぞ知るセカイ』と本質的に同じなんだ。

そもそも作中で

「リアルなんてクソゲーだ!」

とヒロインが叫んでいるのだから、リスペクトしているのは当然なんだが。

 

二次元が好きでたまらない主人公が、現実の異性に触れて惹かれる。

それでも自身の信条は曲げない。

媚びない。

己の理想こそ至高と疑わない。

それが両作品の根幹にある信念なのだろう。

正確には私モテは二次ではなくBL命なのだが、叶わぬ愛に傾倒する姿勢は殆ど同じと言っていい。

 


 

私モテには神のみのようなゴスペルの如き主題歌も、圧倒的な作画も、個性的なヒロインもない。

アニメとしてのレベルで言えば遥かに下なのだが、リアルに直面しても腐女子を貫く潔さは神にーさま( 桂木桂馬)と被る。

「たった一度の奇跡」をエンドレスで聞き続けてきた私としては、ゲームのヒロインを攻略するために何日もひたすらバグゲーに挑み続けた神様のような執念が、芹沼花依にもあればいいと思う。

 

それにしても、神のみぞ知るセカイは本当に素晴らしいアニメだった。

神にーさまの尖ったキャラ、魅力的なヒロイン、全くアニメソングに聞こえない英語の主題歌など、ありとあらゆる点で他アニメの追随を許さない出来だった。

2期⇒女神篇の途中でエピソードがごっそり省略されたのが非常に痛いが、それさえなければ文字通り神作品に認定していただろう。

今からでも足りないエピソードを埋めて、再アニメ化してくれないだろうか?

制作会社的に無理だろうけど、

本当にもったいない。

 


 

魔法少女(フリーゲーム) 評価B- タイトル詐欺だがシナリオは感動的

カテゴリ:PCフリーゲーム

ジャンル:SRPG

特徴:まどマギ以上に陰鬱なストーリー

 

突然現れた化物に対抗するため、薬物注射魔法少女になった少女達が戦うゲーム。

タイトルこそ魔法少女ではあるものの、実際には異星のテクノロジーで改造されたマジカロイドであり、魔法ではなく科学の力で敵を撃ち滅ぼしている。

そもそも仲間のうち3人は男性であり、宇宙人まで混じっている。

タイトル詐欺にもほどがあるね!

 

主人公は女性でキャラの大半が女性。

百合要素強めで変身後の露出も多いが、シナリオがかなりハードなためそれを期待すると裏切られる。

魔法少女同士の殺し合いこそないものの、年相応にわがままで家庭環境に問題がある子が多く、決して単純な正義の味方にはならない。

主人公からして何人も病院送りにしている問題児だし。

 

戦いは常に命がけで、能力を使うほどに命をすり減らす仕様。

特に失明しながらも仲間の救護を続けるヒーラーの末路は辛い。

怪物の正体はもちろんアレなので、殺すほど罪悪感に苛まれる設定も酷い。

 

古いソフトを使っているためSPRG部分いまいちで、難易度が高めなのが辛い。

しかし、精神的に追い込まれていく少女達の描写と、終盤の盛り上がりは素晴らしい。

特に光の魔法少女(?)の復活は泣いた。

最後までプレイすると、どう見てもタイトル詐欺だけど、実はタイトル通りの作品だったとわかる。

 

魔法少女

https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_2290.html