カテゴリ:少年漫画(ガンガンW)
ジャンル:アクションバトル
特徴:内容はまともだが、結末が悲惨
ライフエラーズ 新装版【電子書籍】[ 綱島志朗 ]
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悪の組織に殺害された婦人警官ミアがゾンビとなって甦り、Dr.オーバーの改造人間と戦う。
この頃から綱島志朗氏の作画とキャラデザは素晴らしく、ゾンビのくせにミアは可愛くて情熱的。
人体のリミッターを解除した豪快な戦闘シーンも素晴らしい。
ゾンビとして人間以上の力を振るう以上、身体の崩壊は避けられないのだが、基本的に明るいノリのためいつか人間に戻ってハッピーエンドになると、誰もが思った。
しかし、結末はまさかのバッドエンド。
それもゾンビとして死ぬならともかく、ミアが生き残った上で最悪の終わり方をするのでタチが悪い。
親友の女性は裏切り、相棒の仮面の男は死に、ミアは悪霊を取り込んで怪物化。
これまでの戦いを無にする超展開を行った上で、最後は組織を皆殺しにして復讐エンド。
主人公が闇堕ちする作品は珍しくないが、闇堕ちから復帰せずに終わった作品はこれぐらいじゃないか?
よく編集がこんな結末を許したものだ。
いや、こんな無茶な展開ばかり書くから、綱島氏は今も掲載誌を転々としているのかもしれない。
絵と迫力はピカイチなんだが、読者には優しくない漫画家だとつくづく思う。