二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲームレビュー)

とにかく面白い作品の感想を書いています(ただし酷評)

はぐれアイドル地獄変 評価A- エロだけで終わらない本物の格闘アイドル

カテゴリ:青年漫画

ジャンル:お色気コメディ(格闘漫画?)

特徴:エロさと強さの両立

 


 

・売れないアイドルのAV出演

・100人組手で負けたら貞操を奪われる

・おっぱいでスイカ割り

・全裸少女がお風呂でガチンコバトル

と書くといかにも安っぽいエロ漫画の展開に思える。

実際にエロ漫画としての期待は一切裏切らないし、実用性は高い。

しかし、それ以上にこの作品には格闘技に対する強い拘りと、綺麗事では済まない芸能界のリアリティを感じる。

これは間違いなく、本物だ。

 

ただ胸でスイカを割るだけでも、過重と勢いを考慮して割れるだけの理由を付ける。

それでいて、おっぱいの柔らかさと色気を忘れない。

大食い対決でも、痩せの日本人が消化不良によって大食いを成立させていることを丁寧に説明する。

それでいて、バトルの熱さを忘れない。

格闘技においてもただ殴るだけでなく、一つ一つの攻撃と防御に意味を持たせ、まるでバキのような蘊蓄によって説得力を作り出している。

この作者は、本当に頭が良いんだろな。

 

・筋肉質でありながらグラマーな巨乳少女

・可愛いロリ少女

・マッチョでガタイの良い大男

など、それぞれの裸体がきちんと書き分けられている所が、ただのエロ漫画と一線を画す長所と言える。

少年漫画で時折見られるサービスシーンには、この漫画のような精緻な女体描写はない。

成年漫画のヤルだけの裸体には、この漫画のような躍動感がない。

筋肉・脂肪・骨をバランス良く描き、魅力的な身体を作り出す高遠るい氏の画力に感服した。

 

巨乳少女の表紙に惹かれてこの漫画を手に取る人の多くは、ただのエロ目的だろう。

(もちろん私も)

それは間違っていないし、事実としてるい氏の描く女体は非常にエロい。

しかし、一度単行本を読み終われば、その期待は良い意味で裏切られるだろう。

褐色の少女の空手の中に、作者の高い知能と作品に対する真摯さを感じるはずだ。