カテゴリ:一般アニメ
ジャンル:ロボットSFアニメに見せかけた歌アニメ
特徴:俺の歌を聞け!
マクロスシリーズの異端児。
シリーズ恒例の「ロボット」「恋愛」「歌」のうち、ロボットと恋愛が極めて薄く、歌だけに特化している。
個人的にマクロスは嫌いな私だが、この作品だけは認めている。
特徴は、なんと言っても歌エネルギーで強引に全てを解決すること。
・仲間が行方不明になった!⇒歌を歌え!
・宇宙人が攻めてきた!⇒歌で追い返せ!
・エナジードレインで人民が干物に!⇒歌で回復だ!
・人の精気を吸わないと生きていけない⇒歌で自家発電すればいいじゃない!
何から何まで歌づくし。
宇宙怪物のオッサンまで歌い始めた時には、脚本の正気を疑った(笑)。
初代、マクロスフロンティア、マクロスΔのいずれにしても主人公はバルキリーに乗り、綺麗事は言っても武力で戦争を止めたものだが、本作品は徹底して不戦を貫いているのも特徴。
熱気バサラは戦闘能力のあるバルキリーに乗ってはいるものの、使うのはもっぱら歌を流すためのスピーカー弾で、作中において誰一人殺害していない。
作品の序盤では、バサラが戦わないことについてクレームが相次いだそうだが、終盤では逆にバサラに戦わせようとするとクレームが付いたそうだ。
ヒロインに歌わせて自分は弾丸を撃つFやΔの主人公は、バサラの爪の垢を煎じて飲んだらどうだろうか。
戦争反対や人殺しを避けようとする作品は多いが、大抵はやむを得ず争いになってしまうか、傍観者になり下がるしかない。
現実的にはあり得ないとしても、武力以外で戦争を止めたバサラこそ、本当のヒーローだと思う。