カテゴリ:一般漫画(ジャンプ+)
ジャンル:殺人鬼バトル
特徴:人を殺す際の罪悪感が全く感じられない
ニコニコ笑いながら殺戮する非常に性質の悪いバトル漫画。
抗争や戦争、ファンタジーバトルで殺人を犯す漫画は珍しくないが、いずれもそれなりの葛藤や罪の意識が伴うものである。
しかし、この漫画にはそのような描写が一切ない。
主人公の笛田マコトは物語のスタート前から常習的に人間狩りをしており、罪のない人々を切り殺しては海に捨てている。
年齢は高校生程度だか、躊躇や同情といった感性は皆無で、小学生がモンスターハンターでもプレイしているかのように喜んで殺戮を行う。
まさに快楽殺人者である。
一応は女子高生ヒロインの敵討ちという名目で国会議員のお坊ちゃまを殺害するが、その後ヒロインは主人公に殺される約束になっており、そこには愛も希望もない。
息子を殺された国会議員も息子のためではなく、自分の所有物を壊された恨みから殺し屋を雇い、悪人対悪人の純粋な殺し合いが行われる。
普通の漫画が命の価値や悪の美学を叫ぶ中、このように「ただ殺したいから殺す」と言い切った作品は貴重。
有名になったらPTAあたりから苦情が来そうな気もするが、この道を貫いてほしい。
神様、キサマを殺したい。 1【電子書籍】[ 松橋犬輔 ]
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