大賞:王様ランキング 評価A
ベストヒロイン:ヒリング王妃
飾り気のないタイトルとカエルみたいな絵柄で全く期待していなかったが、実際に観て180度印象が変わった。
視聴者の思考を誘導し、それを裏切るのが本当に上手い。
誰もが知る童話のようなメルヘンな世界観でありながら、テンプレとは違う善悪のはっきりしない展開が面白い。
悪人と思っていた人が意外と善人だったり、それぞれの登場人物に複数の側面が存在する。
特に白雪姫やシンデレラのように子供を虐げる継母と思わせておいて、溢れんばかりの愛情で包み込んでくる王妃がめっちゃ美しい。
なろう系小説の金字塔。
作画・シナリオ・キャラ、いずれも他の異世界転生作品とはレベルが違う。
チートスキルに頼ることも異世界人にマウントを取ることもなく、前世を悔いながら新しい人生を必死に生きる姿はやはり良い。
異世界を軽んじるなろう作品が多い中、異世界の人々が生き生きと活動する様を丁寧に描いたスタッフには感謝しかない。
ワースト:進化の実~知らないうちに勝ち組人生~
評価D
無職とは対照的に、敢えて質を最低に落とした作品。
初期設定自体は似たようなものだが、圧倒的にクオリティが低い。
うだつの上がらないデブが木の実を食べただけでイケメンに変身し、怪物相手に無双。
ヒロインはゴリラから美少女に転身し、いきなり高感度マックス。
何もかもいい加減で、わざとチープさを見せつけているのはわかるが、乾いた笑いしか出てこない。
・異世界食堂2 C
料理の描写が巧みで美味しそうのはいいが、外国人に日本をマンセーさせるような手口が気に入らない。
食文化どころか種族する全く異なる異世界人が、なぜこうも地球食を絶賛するのか?
実際にこんな文化的侵略を仕掛けたら、異世界人に殺されるのが目に見えている。
・86-エイティシックス- B-
前期は消耗品として使い捨てられる絶望しかなかったが、後期は一転して希望が見える。
戦場以外の世界を知った少年たちが、それを守るために再び戦場へ赴く展開は熱い。
ジャンプの人気漫画だけあって、バトルは熱い。
炎柱の先輩としての散り様は少年漫画らしくて良いが、敵役の演技はやや残念。
・逆転世界ノ電池少女 C+
ひと昔前のギャルゲーっぽい感じ。
キャラデザやアキバ設定が昔のオタクに刺さるが、ロボットバトルは全然ダメ。
・吸血鬼すぐ死ぬ D-
貧弱体質な吸血鬼が死にまくるコメディ。
とにかくギャグが寒い。
・境界戦機 D
サンライズらしくロボットデザインは素晴らしいが、中身は全く伴っていない。
主人公の戦う動機や、戦闘に対する情熱が全く感じられない。
・最果てのパラディン C+
異世界転生の中では最も謙虚かつ信心深い主人公で、全くマウント意識がないのは好感が持てる。
漫画版の作画が良すぎるので、そちらを読んだ方がいい。
・サクガン D+
中年オヤジとロリ娘の冒険に期待したが、完全に期待外れ。
展開がわりと鬱で、どこを目指しているのかわかりにくい。
・世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する D-
前世が暗殺者ということで差別化されているかと思いきや、結局いつものなろうテンプレ。
転生チートで全属性魔法持ちでは、せっかくのリアル暗殺技術が台無し。
女神から勇者暗殺依頼があるのに、それをおざなりにして美少女を侍らせるハーレム設定はクソとしか言いようがない。
・先輩がうざい後輩の話 C+
作画は普通だが、恋する乙女はやはり魅力的。
おっさんの何気ない行動にドギマギするちみっこが可愛い。
・大正オトメ御伽話 D+
辛い境遇の少年が嫁をもらって癒される話。
設定は良いが、キャラデザのせいでヒロインに魅力を感じなかった。
・takt op.Destiny C
音楽家を主人公にしてはいるが、ロボットと契約して未知の敵と戦うよくある話。
相棒に力を注ぐほど契約者がボロボロになっていく展開に、既視感がありすぎる。
・月とライカと吸血姫 C+
宇宙飛行士というリアルと、吸血鬼というファンタジーがミスマッチ。
林原声の個性が強すぎて、印象が固定されてしまうのも難。
・Deep Insanity THE LOST CHILD D
スクエニのメディアミックス作品らしく、平凡なゲーム設定がつまらない。
・デジモンゴーストゲーム D+
名前はデジモンでも、昔の作品の面影はあまりない。
ゲゲゲの鬼太郎みたいに、現代風になって安っぽくなった感じ。
・テスラノート D-
エクスアームの悲劇再び。
エクスアームよりはマシになったが、やはり低質な3D作画が目出つ。
・プラチナエンド D+
優柔不断な主人公に感情移入しにくいバトルロワイアル。
キャラデザが漫画版に比べると悪化しているので、小畑絵の漫画を読んだ方がいい。
ただし、最終回の展開はマジで酷い。
・ポプテピピック 再放送(リミックス版) B
再放送と言いつつ声優が違うので、実は新作なのかもしれない。
・マブラヴ オルタネイティヴ C+
エキストラ編、アンリミテッド編をすっ飛ばして、まさかのオルタネイティブ編だけをアニメ化。
全編を全部はしょって後編だけにしても、新規は全然理解できないだろう。
絵がいいだけにもったいない。
・見える子ちゃん B+
幽霊のおどろおどろしさと女の子の艶っぽさが、良い対比になっている。
化け物が怖いなーと思いつつも、体液をにじませている女の子の肢体の方に目が行ってしまう。
・メガトン級ムサシ D
ガンダムエイジもクソだったが、このデザインはロボットアニメに向いていない。
・結城友奈は勇者である-大満開の章- C-
劣化まどマギ展開はもうお腹一杯。
もう続編は作らなくていい。