<あらすじ>
宇宙帝国の調査員リザ・ルーナは文明レベルの低い地球を滅亡させてしまおうとするが、“ねこ”に衝撃を受けて態度を豹変。
猫、犬、ハムスターなど、次々と現れる可愛すぎる動物に心を奪われて、虜になってしまう。
|
ケモナーに対してEXレベルの衝撃を与える漫画。
モナー適正ゼロの凡人には全く意味がないので、とっととブラウザバックしてお帰りやがりください。
例えるなら、ソーマやジャぱんの料理へのオーバーリアクションを小動物に対して行う感じ。
地球生物を全く知らない宇宙人が犬猫のモフモフさにやられ、勝手に致命的ダメージを受けてくれる。
ペットがかわいくてかわいくて、きゃわいくてきゃわいくて、目に入れても痛くない親バカ飼い主の気持ちを清々しいほど代弁してくれる。
ケモナーの暴走に対して、適切に突き刺さるツッコミも見事。
「愛情が溢れすぎて狂ったケモナー漫画」といえば『ねこぐるい美奈子さん』があるが、あれよりはかなりまとも。
飼い主が人間やめたり、猫が擬人化した妄想に耽ったりしない。
ねこぐるいの狂人に比べれば、本作の宇宙人のほうがよほど真人間。
根は真面目な宇宙軍人が、
「地球の本当の支配者は猫!?人類を使役するなんて、とんでもない怪物に違いない!」
「猫は液体だと!?毛が生えた液体生物って恐ろしすぎるだろ!」
なんてイグノーベル賞を真に受けた勘違いをしてくれるので、コメディとしても面白い。
人間のデザインが抑えめな分、小動物の可愛さは別格。
「うちの子は世界一可愛い!」
と叫んでいるアホな飼い主は、自省の意味も込めてぜひ手に取ってほしい。