二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

マテリアルパズル 評価A- 頼むから四章神無を出してくれ

カテゴリ:少年漫画(ガンガン)

ジャンル:魔法バトルファンタジー

特徴:日本一熱い能力バトル漫画

能力バトル漫画と言えばジョジョやワンピースが有名だが、一番面白いのはマテリアルパズルである。

(異論は認める)

 

物を変換して別物に置き換える能力を魔法(マテリアルパズル)と呼び、火や水、時にはゴムや金ダライに替える魔法使いが知恵と力を尽くして闘う。

その設定自体に珍しいところはないが、とにかく熱血で、ギャグが多い。

画力は漫画家の中でも下位だが、その粗さが少年漫画としての力強さを引き立たせている。

 

本作のキャラは「壊」「活」「拳」「羽」「魂」など漢字一文字で書かれた魔法属性が設定されており、さらに厨二心満載の魔法名が付けられている。

活力の炎(ホワイトホワイトフレア)とか、超覇導天武刻輪連懺吼とか、他の作品では絶対に出てこない。

 

バトル漫画の基本である肉弾戦を軸にしながら、それをに魔法を加えた多彩な戦闘は本当に胸が熱くなる。

特にトーナメント戦となるメモリア魔法陣は最後まで誰が勝つのか予想が難しく、決勝戦は読者アンケートの8位とビリの対決になった。

最も期待されていない組み合わせが最も熱血するのだから、この作者のセンスは恐ろしい。

ワンピースと違って意外と冷酷なので、死ぬキャラはあっさり死ぬ。

 

バトルとギャグをメインにした作品でありながら謎が非常に多く、最初から膨大な伏線が張られているのに感心する。

数百年にもわたる女神と魔法の闘い、そして星の行く末を賭けて、どんどんスケールが大きくなっていくが、当初から結末は決まっていたと思われる。

 

問題は最終章が何年経っても開始しないこと。

二章終了後に三章をすっ飛ばし、まさかのゼロ章(ゼロクロイツ)を開始。

ゼロクロイツ自体は作画担当も違うし、なぜか巨大ロボットバトルになっているが、本編に負けないくらい熱くて面白い。

だが、ゼロクロイツ終了後も四章が開始されず、相当な年月が経ってしまった。

 

あれだけ伏線ばら撒いておいて、ゼロ章まで作っておいて、今更中止はないだろう。

同作者のバンブーブレードなんかどうでもいいから、さっさと完結させてくれ。

冒険王ビィトが再開したくらいだから、できないことはないはず。

 

むしろマテパをアニメ化して、最終章までやってもいい。

というか、なぜバンブーがアニメ化して、マテパがアニメしなかったのか。

現代のアニメ業界の不作っぷりを考えれば、こちらをアニメ化したほうが遥かに良いと思うのだが。

 

何年でも待つから、

完結編をお願いします!