最近は異世界に転生・転移する作品がアニメや漫画で氾濫しているが、そのすべてが駄作というわけでもない。
個人的には不快な作品とそうでない作品にはっきり分かれる。
その条件は、異世界に対するマウンティングの有無。
自尊心のために異世界を貶める作品は嫌いだが、そうでない作品は良い。
マウンティングを感じる糞作品
・GATE(ゲート) -自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり-
・賢者の孫
・ナイツ&マジック
・ありふれた職業で世界最強
・異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
・とんでもスキルで異世界放浪メシ
良作
・この世界がゲームだと俺だけが知っている
・幼女戦記
・十二国記
ギャグだから対象外
・異世界おじさん
実は一番嫌いなのはGATE。
自衛隊が異世界に出かけて行って、戦車やミサイルで騎士やドラゴンを蹂躙するアニメ。
これは異世界に対する現代科学文明の優位性を示す。
アメリカ大陸の開拓者が現地のインディアンを銃殺して回るようなもので、実に許しがたい。
転スラやスマフォ、賢者の孫やオーバーロードはチートスキルで異世界人に対してマウントを取っている。
現地人と互角の条件で競い合うならともかく、神様からもらったインチキで無双したり、不自然に敵を弱体化させて主人公を持ち上げるのは実に痛々しい。
現実で承認欲求を満たせないからといって、他の世界を貶めて目的を果たすのはいかがなものか?
異世界食堂や居酒屋は戦闘ではなく、食事という文化を利用してマウンティングを取っている。
別世界の生活習慣を持って種族まで異なる人々が、日本食を手放しに絶賛するのは極めて不自然。
「外国人が日本食を誉めてる。日本は本当はすごいんだ!」
ログホラや猫耳猫のように、ゲームをゲームのまま扱っている作品はそもそも異世界ではない。
失格紋やダンまちのように異世界人が自分の世界で頑張るものも問題ない。
幼女戦記もまんま世界大戦時の地球なので、まるで異世界という気がしない。
ギャグや萌えに特化した作品は世界観に執着しなくていいので、それを不快に思うこともない。
グリムガルやリゼロ、盾などはどちらかといえば主人公側が脅威に曝される被害者である。
ナツキ・スバルのように弱い主人公であれば、モンスター相手に無双したりすることもない。
ハーレム展開が鼻につく作品もあるが、異世界人や魔物の強さ・恐ろしさがしっかり描けているのは良いことだ。
私が異世界作品に期待するのはより優れた世界観と物語であって、現実の一般人がチートで蹂躙するヌルゲーではない。
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