カテゴリ:PCフリーゲーム、一般ゲーム(DS)
ジャンル:店舗経営シミュレーション
特徴:商売の本質とは、転売である
ひたすら物を売って、差額を稼ぐ商売ゲーム。
錬金術師というと「マリーのアトリエ」などを連想するが、こちらには調合や冒険といった要素はなく、純粋な経営シミュレーションである。
どちらかと言えば骨董屋経営SLGである「まじかるアンティーク」のほうに近い。
やることは、ただひたすら売るのみ。
市場で仕入れて転売してもいいし、
それを加工して売ってもいいし、
家畜を飼って卵や牛乳を売ってもいいし、
冒険家にダンジョンで集めてもらった物を販売してもいい。
とにかく売値>仕入値になれば黒字になるので、商売としては極めて正しい。
毎月の税金から逃れるために経費を水増しして利益を抑えるのも、実に正しい。
売れば売るほどできることが多くなり、加工によるグレードアップや自動仕入れが可能になる。
そのため、図鑑の完成や売買個数の増加が、商売をする上でのモチベーションアップにつながる。
ただし、個人的に言えば、販売個数や売上を目的とするこのゲームは少々味気なくも感じた。
というのも、このゲームには戦闘がないからだ。
一応ワイバーンソードやヴァルキリーボウガンといった武器はあるが、あくまでギルドポイントを稼ぐ手段でしかなく、何かのイベントで使うこともない。
他の人気合成ゲーム、例えばアトリエシリーズ、悠遠物語、ルーンファクトリー、Elona等でもお店を経営する要素はあるが、それはバトルを優位にする手段である。
培った錬金技術や稼いだお金で強力な装備を整えられるからこそ、面倒な加工や販売も楽しく思えた。
冒険も戦闘もなく、純粋に経営に打ち込むこの作品は間違いなく経営シミュレーションではあるが、悠遠物語という超名作の後にプレイするには、少々味気なく感じたのも事実だ。
まぁ、悠遠物語が凄すぎるだけなのだが。
余計な物を含まない純粋なお店経営を楽しみたい人にお勧め。