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二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲームレビュー)

とにかく面白い作品の感想を書いています(ただし酷評)

R.U.R.U.R(ルルルル) このこのために、せめてきれいな星空を 評価A ロボットだけが持つ悲しみと愛情

ゲーム批評

 カテゴリ:アダルトゲーム⇒PSP移植

ジャンル: 遠未来SF恋愛アドベンチャー

特徴: 人類が滅びた後の世界で、主人を求めるロボットの愛情が切ない

 

 

 恒星間宇宙船サン=テグジュペリ号における一人の少年とロボット達の物語。

事故により主人公を除く人類は全滅しており、高度な人工知能を備えたアンドロイド達の愛情は彼の育成に注ぎ込まれることになる。

要するに宇宙船という閉じた世界の全てが、ただ一人の為に捧げられている。

 

作品としては「鉄コミニケーション」や「planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜 」に近い。

人間がいなくなった世界で活動を続けるロボット達がどれだけ悲哀に満ちているのか、想像できるだろうか。

 

チャペック(人造人間)は人間のために作られた物であるため、人間がいなければレゾンデートル(存在意義)を失ってしまう。

少年と非人間型ロボットが友人のように会話する日常は、シュールを通り越して異様でさえある。

けれど、そこには無数のロボット達による確かなが感じられる。

 

人間を見守るロボット達にあるのは、ただのプログラムなのか。

それとも、主人に対する忠誠心なのか。

あるいは、家族や恋人に対する愛情が彼等にも存在するのか。

 

世界観は全ノベルゲームを比較しても、ダントツの一位。

嘘で塗り固められながらも愛情と悲しみに満ちた雰囲気は、他の誰にも真似できないだろう。

物語の所々に散りばめられたマザーグースの詩を読むだけで、いつの間にか涙がこぼれ落ちるほどだ。

 

こういう作品を見ると、人間ってのはつくづく罪深い生き物だと思う。