カテゴリ:ライトノベル⇒アニメ
ジャンル:VRMMORPG風デスゲーム
特徴:敵役にろくな男がいない
ソードアートオンラインといえば大人気のアニメだが、私ははっきり言って大嫌い。
なぜかというと、キリト以外の男性キャラの扱いが非常に悪いからである。
クラディール
殺人ギルド「ラフィン・コフィン」とつながっていたストーカー。
アスナに対し偏狭的な執着を見せ、度を過ぎた監視を行った。
訓練中の事故に見せかけてキリトの殺害を謀った挙句、キリトに殺された。
オベイロン/ 須郷 伸之
ゲームマスターの権限を使い、アスナを飼い殺しにした変態。
さらには意識が戻らない明日奈と無理矢理結婚し、ゲーム内で監視した。
キリトに滅多切りにされた後、法廷で実刑判決を受けた。
シュピーゲル / 新川 恭二
デスガンによって何人もの人を殺めた殺人犯。
人の良い顔をして詩乃に近づき、彼女と無理心中を図ろうとしたが、キリトが阻止されて逮捕された。
特に酷いのは上の三人だが、他にも自分の無能を棚に上げてキリトをビーターと蔑んだバカなど、不快な男性キャラは非常に多い。
反して女性キャラに悪役は少なく(いないわけではないが)、シリーズを通して常軌を逸した男が犯罪を起こし、キリトに裁かれることが多い。
特にオベイロンは酷く、アスナを拘束して髪の臭いを嗅ぐ姿はどこのエロゲかと思うほど。
悪役なのだから同情できないような性格にするのはわかるが、ここまで人格破綻者として描写する理由がどこにあるのだろうか。
正直、キリトを持ち上げるためにわざと敵役を貶めているのではないかと思える。
ハーレムものや俺ツエー作品が悪いとは言わないが、誰かを犠牲にして主人公の株を上げるやり方は、はっきり言って不快。
そもそもキリトにはアスナという正妻がおり、重婚願望があるようなキャラでもない。
それなのに従妹、銃女、妖精、鍛冶屋など、次から次へとヒロインを呼んでハーレムを構成する意味がどこにあるのだろうか?
必要以上に女性にモテさせて読者の関心を引こうとする低俗な思惑が、ひどく鼻についた。
無駄に女性キャラを増やすくらいなら、もうちょっとクラインに活躍の場をやれよ。
アインクラッド編はまさにデスゲームであり、命を賭けた戦いであったが故に面白かった。
しかし、その戦いが省略された上に、死者の扱いが軽すぎるのも腹が立った。
特にスカルグレイモンに似た強力な敵により一瞬で多くの仲間が亡くなったのに、戦闘シーンがすっ飛ばされ、いつの間にか勝利した扱いになっていたのには閉口した。
アインクラッドでは1万人が閉じ込められ、少なくとも四千人が帰らぬ人となった。
一方、不可抗力とはいえ多数の人間を殺めたキリトは茅場の凶行を「腹が立たなかった」と言い、その数か月後に女達をはべらせて、妖精の国ではしゃいでいた。
この作者は、人の命をなんだと思っているんだろうか?
どんなにファンがいようと、私はSAOが嫌いである。
(同作者のアクセルワールドはわりと好きだが)
敵役や人命を軽く扱う作品は、駄作以下のゴミだと思う。
[Blu-ray] ソードアート・オンライン 1(完全生産限定版)
|