カテゴリ:ライトノベル→漫画
ジャンル:異世界ダークファンタジー
特徴:ゴブリンさえ殺せばそれで良い
ゴブリンスレイヤー 1巻【電子書籍】[ 蝸牛くも(GA文庫/SBクリエイティブ刊) ]
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ひたすらゴブリンを狩る冒険者を描いた漫画。
動機が復讐か使命感かは不明で主人公の表情すら見えないが、ゴブリンをブチ殺すことにかけては右に出る者はいない。
アンケートページにも「アンケートよりゴブリン退治だ!」と記載されている徹底っぷりで、この作者は小鬼になにか恨みでもあるのだろうか?
「灰と幻想のグリムガル」のように雑魚モンスターの凶悪さを描いた作品は珍しくないが、本作の残酷描写は群を抜いている。
村を襲い、資材を奪い、女を攫うゴブリンの凶悪さは、ただ獲物を食らう怪物と違って実に生々しい。
人外によるレイプシーンはかなり露骨なので、それも人気の理由の一つかもしれない。
ゴブリンは平気で人間に危害を加えるが、ゴブリンスレイヤーによる報復はその比ではない。
命乞いをしていようが、躊躇いなく惨殺。
死んだふりをしていても、きちんとドドメをさす。
生まれたばかりの赤子であっても、容赦なく頭をカチ割ってくれる。
最近はゲーム感覚で敵を狩るか、敵と対話で共存を図る生ぬるいファンタジー作品が多く、他種族と殺し殺されるカタルシスを忘れがちだ。
そんな時はこの作品を読んで、生存競争の残酷さを思い出してほしい。