カテゴリ:ライトノベル(小説家になろう)
ジャンル:異世界召喚ファンタジー
特徴:完全なタイトル詐欺
なろう小説で一番嫌いな作品。
長いことランキング一位の座にあったが、全く面白くはない。
極めてご都合主義的でテンプレな異世界設定が鼻に付くが、それはまだいい。
都合の良すぎる展開やスキルは、なろう小説のお約束だからだ。
しかし、タイトルに「とんでもないスキル」と入れながら、実際は飯と使い魔で難局を乗り切っているのだけは頂けない。
主人公のスキルとは「ネットスーパー」で、異世界にいながらアマゾンのようなネット商店から物を取り寄せるというもの。
読者なら誰でも現代社会のアイテムを使って無双するものと期待するだろうが、本作の主人公はそれをしてくれない。
というか、まともに戦ってくれもしない。
食材や調味料をスーパーで取り寄せはするが、本当に活躍するのは主人公の料理技能であり、もっと言うなら料理で餌付けされたモンスターが猛威を振るうのだ。
フェンリルを魅了する料理の腕は確かに凄いのかもしれないが、「とんでもないスキルがとんでもない威力を発揮した」とはとても言えない。
単にハラペコモンスターを都合良く利用しているだけだ。
主人公が一切戦わなくても伝説の魔獣が敵を倒してくれるし、食料になる獲物を届けてくれるし、冒険者もフェンリルの主ということで一目置いてくれる。
こういうのを、虎の威を借る狐って言うんだろな。
はっきり言って、こんなに他力本願で不快な冒険譚は見たことがない。
仮にも世界最強の魔獣が、学生の作った飯ごときで懐柔されんなよ。
いくらご都合主義でも、設定に無理がありすぎる。
内容とかみ合わないので最近タイトル変更を行ったようだが、それでもまだおかしい気がする。
とんでもスキルって、ネットスーパーのことなのか、それとも料理スキルのことなのか。
あるいはフェンリルに任せて自分は楽をする腐った性根のことなのか。
こんな陳腐な作品が上位に居座り続けているのから、なろう小説のランキングは信用ならないのだ。
更新頻度が高いだけの駄作が評価されるような投票システムは止めて、評価点によって作品の優劣をはっきりさせてほしい。
とんでもスキルで異世界放浪メシ