カテゴリ:なろう小説⇒漫画
ジャンル:異世界転生ライトノベル
特徴:主人公がチートすぎ
よくある異世界転生小説だが、転生時にスライムになり、魔王まで駆け上がる出世物語。
主人公リムルはスライムなので最弱と思いきや、完全にチートのユニークスキルを持っており、どんな強敵も魔王クラスも圧倒していく。
初期スキルですら
大賢者:何でも知っていて分析できる非常に優秀な助手
捕食者:何でも食って全てのスキルを奪える。肉体もコピー可
という反則っぷり。
これでも十分すぎるというのに、さらに上位のアルティメットスキルをいとも簡単に習得していく。
水や炎を吐くスライム程度ならともかく、終盤の「虚数次元」とか「平行世界存在」とか「時間停止」とか、もはや意味がわからない。
ジョジョのスタンド使い全員の能力を、一人で使えるんじゃないか?
さらに都合が良いのは名付けるだけで仲間がガンガン進化し、主の期待以上に暴れてくれること。
適当なゴブリンやオーガ、デーモンに名前を付けるだけで魔王級まで進化するのは、ご都合主義を遥かに超えている。
しかも強大な力を持った配下が全て忠誠度マックスで、絶対に裏切らない。
作中にどんな適当な命令も好都合に解釈してくれるというスキルを持った勇者がいるが、どう考えても魔王リムルのほうが酷い。
スキル一覧にはないが、「狂信」や「洗脳」といった究極能力を持っているとしか思えない。
別に主人公や仲間が強いのは良いのだが、殆ど苦戦する戦いがないのが難点。
敵も強くはなるがリムル軍の成長速度には全く敵わない。
レベル10相手にレベル100を使うぐらいの戦力差が常にある上に、敵の知能が極めて低い。
何十万という大軍があっさり消し飛ばされたり、覚醒魔王級が一瞬で殺されるのだから、こんな戦いが面白いわけがない。
リムルが自分で考えて戦うのではなく、大賢者系列の軍師に頼ってばかりなのも、非常に印象が悪い。
敵軍は毎回全滅させているのに、主人公側の死者がほぼゼロというのは、あまりにもおかしい。
登場人物を無暗に殺す作品が良いとは言わないが、もう少しリアリティが欲しい。
主人公が一切苦戦せず一方的に蹂躙する物語とか、中学生でも書かないだろ。
私はご都合主義が好きな方だが、流石にこれは受け付けない。
闘いの美学とは自分より強い相手に挑むことであって、インチキスキルを並べて圧倒することではない。
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