二次元桃源郷(アニメ、漫画、ゲーム感想)

作者に配慮した生温いレビューは要らん!駄作は駄作と言え!

【怪獣8号】はワンパンマンより面白い?

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

怪獣8号 1 (ジャンプコミックス) [ 松本 直也 ]
価格:528円(税込、送料無料) (2021/6/5時点)

楽天で購入

 

 <あらすじ>

頻繁に怪獣が発生し、防衛隊によって退治される日本。

防衛隊を目指す日比野カフカは謎の生物によって怪獣化し、それを隠しながら怪獣討伐を担うことになる。

 

ウルトラマン仮面ライダーなど、名作と言われる作品の良い点を上手く取り入れた漫画。

使い古された設定を組み合わせながら、その完成度は極めて高い。

 

・防衛隊と隠れたヒーローで怪獣退治→ウルトラマン

・敵の怪人から力をもらっている→仮面ライダー

・仲間と入隊試験→ヒーローアカデミア

 

設定はウルトラマンが最も近いのだが、話の流れはむしろワンパンマンに近い。

 

ワンパンマンのサイタマ→最強だけど諸事情で最初から参戦できない

・怪獣8号のカフカ→最強だけど正体がバレるからすぐ参戦できない

 

ワンパンマンはS級ヒーローの見せ場を作るために、一撃で敵を倒すサイタマの到着を遅れさせている。

本作も主人公は過去最大級のネームド怪獣であり、常に全力を使える状態だと他の隊員の活躍の場を奪ってしまう。

そこで「怪獣であることがバレないように力をセーブする」という理屈を作り、ワンパン以上に自然な流れで仲間の見せ場を用意している。

特に刀で怪獣を両断する副隊長は、この設定の恩恵を受けまくっている印象。

 

さすがに画力は村田絵には及ばないが、戦闘シーンの迫力は素晴らしい。

何より幼馴染と並びたいという、夢を追い求める情熱は、ワンパンマンにはないものだ。

過去の名作の長所を取り入れながら、それを調理しきった手腕は見事と言う他ない。