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三国志の諸葛孔明が現代に転生し、歌手志望の少女を立身出世させる物語。
漫画版も良いが、アニメは大物シンガーを起用してさらにグレードアップしている。
(成り上がるまでもなく既にプロだろ、ってツッコミたくなるが)
過去の偉人をドラえもんの便利道具のように使っているようにも思えるが、タイプスリップ以外に非科学的な要素はなく、英子自身に高い歌唱力と努力が備わっているために殆ど不快感を感じるようなことはない。
同期に三国志の人物を女体化したり、転生チートで後世にマウントを取る作品ったりする作品が悪目立ちしているだけに、ちゃんと孔明してる本作が目を引く。
もしも孔明が超常的な力でハーレムを作ろうとしていたら、なろう系と同じ一山いくらのゴミ作品になり果てていただろう。
しかし、本作の孔明は純然たる軍師であり、主君を支えて民草を守るのが仕事。
舞台は主人公が活躍するために知的レベルを下げられた異世界ではなく、敏腕プロデューサーやアーティストがひしめく現代。
人々の心を掴むのは軍略ではなく、本人の歌唱力。
ちっぽけな自尊心を満たすために都合の良い箱庭を作るなろう作家は、ぜひ他人を立てて成功することを学んでほしい。
次点:処刑少女の生きる道 評価:B+
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チートイーターやチートスレイヤー同様、なろうチートを否定するタイプの物語。
神からチートスキルを授かった男が無双すると思いきや、なんといきなり殺害される超展開。
よくよく考えれば、世界を崩壊させるチート能力者なんて危険分子、殺されて当然だわな。
もう一人の能力者である少女は異能によって不死。
殺さなくてはいけないが、だんだん情が移って使命との板挟みになる。
世界を取るか友情を取るかのジレンマが面白い。
ワースト賞:勇者、辞めます 評価:D
超劣化まおゆう。
まおゆうは経済学的な知見や作者の哲学思想を感じられる名作だが、本作は本当にレベルが低い。
なろう系(カクヨムだが)に多い、中学生が小学生の遊び場を荒らすような展開に吐き気をもよおす。
魔王軍と言いながら、その組織力は小学校の学級会レベル。
仕事の分担ができない、自分ができることは他人もできると思ってる、軍人ですらないただの幼女、という四天王の水準で、よくもまぁ組織が運営できるものだ。
その低レベルな魔王・四天王に対して勇者が凡人程度のアドバイスで絶賛され、しまいには自己犠牲でナルシズムに浸るんだから、とても見れたものではない。
自画自賛のために世界の知的水準を引き下げる作品は、本当にクソ!
以下、雑感
・RPG不動産 D
現実のあるあるをゲーム風世界に持ち込んだコメディ。
ネタも可愛さもイマイチ。
・阿波連さんははかれない C-
無口少女に萌える漫画だが、退屈で仕方ない。
むしろ弟の方が萌え。
・乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です C+
ヒロインではなくモブ男を主役にしており、主人公のキャラがゲスで良い。
ただし、女性キャラの描き分けが足りず、結局ハーレムっぽくなってしまうのが残念。
・骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中 D
劣化オーバーロード。
オバロも幼稚なマウンティングを繰り返す駄作だが、これはそのアクすら失って無味無臭。
・かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック- B
前期に続いて安定の恋愛コメディ。
相思相愛ながらなかなか交際を始めないのがじれったいが、そこがいい。
・カッコウの許嫁 C+
男女の取り違いでしかも偶然出会った相手と許嫁って設定に、かなり無理がある。
主人公の意中の相手が許嫁ではなく、他の女性にアタックしていく展開はかなり気になる。
・可愛いだけじゃない式守さん D+
ヒロインの完璧さに対して、ヘタレ主人公が評価を下げまくってる。
女の子とかどうでもいいから、このヘタレを殴りたい。
・キングダム 第4シリーズ B-
大人気戦国ロマン。
原作は面白いのだがアニメの槍術描写がチャチなので、漫画でいいような気がする。
・くノ一ツバキの胸の内 D+
忍者というか、女子高生のノリ。
男を見たことのないウブな少女が猥談を垂れ流してる感じ。
・このヒーラー、めんどくさい B-
弱小戦士とドSヒーラーの夫婦漫才。
漫画はすごい好きなんだが、アニメだと若干ボケ・ツッコミ台詞を読み取りづらい。
・史上最強の大魔王、村人Aに転生する D
絵は上手いが、内容はいつものゴミクソ転生もの。
マウント取るために後世の文明レベルを下げるのはいい加減止めろ。
・社畜さんは幼女幽霊に癒されたい。 D+
過労死しそうなサラリーマンを幼女で癒すが、肝心な幼女にどうも魅力を感じない。
女の子というか赤ちゃんっぽくて、そっちの方が心配。
・真・一騎当千 B-
もはや恒例のエロ枠。
孫権も孔明も原型を留めない美少女化で話も忘れたが、謎の光を除去した無修正版は売れそう。
・SPY×FAMILY B
良質な家族ごっこコメディだが、世間の評価ほど突き抜けている感はない。
アーニャは文句なしに可愛いが、それ以外は普通。
・盾の勇者の成り上がり Season2 B-
他のなろう系に比べればかなり良作。
Web原作と展開が変わって敵側の世界に行くが、その必要があったかは疑問。
・デート・ア・ライブIV C+
クールが進む度に劣化していくのでどうなるかと思ったが、今回はわりと安定。
ただヒロインが増えすぎて、一人一人の魅力はかなり薄れた。
・トモダチゲーム C
あまり頭の良くないライアーゲーム。
運営は主人公を超人扱いしているが、過大評価に感じる。
ライアーほど突飛な作戦もなければ、カイジのように金の重みを感じるわけでもない。
・ヒーラー・ガール D
ヒーラーっていうか、ミュージカルやシンガーって感じ。
・ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~ D+
少女漫画臭さが強い。
眉毛ヒロインは悪くないが、アイドル男はやはり受け付けない。
・マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 Final SEASON -浅き夢の暁 C-
まさかのバッドエンド。
ソシャゲの方は続きがあってそれなりの結末だったらしいが、どうしてこうなった?
・まちカドまぞく 2丁目 B
シャミ子可愛いなぁ。
ポンコツ魔族可愛いなぁ。
ただひたすらに緩く可愛くて幸せ。
実は今期で一番好き。
・魔法使い黎明期 C-
リゼロに似たタイトルで客寄せした作品の続編。
ロリババのおかげで萌え要素はかなり強くなっているが、相変わらず魔法関係の話は小難しくて聞く気が起きない。